内容説明
飼料用米への取り組みは、あたかも庄内の冬に吹き荒れる強烈な地吹雪に立ち向かうようなものであった。それでも先人が庄内の地を豊かな水田地帯に育て上げたように、関係者は焦らず辛抱強くプロジェクトを進めた。“作り手と食べ手”の相互理解が、すなわち農の連携、食の連携こそが、このプロジェクトの大きな特徴であり成果である。
目次
第1章 飼料用米栽培の基本と多収・省力技術(飼料用米生産のメリットとデメリット;品種の選定 ほか)
第2章 リポート 飼料用米の栽培・利用の現場から(遊佐の農家として飼料用米生産に取り組む;飼料用米事業の推進と展開方向 ほか)
第3章 飼料用米栽培の成算と「耕畜&産消」提携(飼料用米プロジェクト―これまでの経緯;飼料用米プロジェクトの特徴 ほか)
第4章 イネ飼料化の現状と可能性(食糧自給率向上と持続的畜産のために;生産・利用のシステムづくり)
著者等紹介
小沢亙[オザワワタル]
1957年、岩手県出身。山形大学農学部(地域計画学研究室)教授
吉田宣夫[ヨシダノリオ]
1949年、京都府出身。山形大学農学部附属やまがたフィールド科学センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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