内容説明
2016年4月から始まる電力自由化を契機として、いよいよ日本のスマートコミュニティは実装段階に移行する。民間活力も加わった新たな公共サービスの始まりだ。エネルギー改革を基盤とした地方自治体独自のまちづくりが実を結ぶとき、超高齢化、地方創生、国土強靱化などわが国が抱える数々の課題が、一気に解放されるだろう。
目次
第1章 スマート&マイクロコミュニテイの整備が、地方創生を実現する
第2章 国の取り組み(内閣府地方創生推進室―まち・ひと・しごと創生とコンパクトシティなどの取り組みについて;総務省―ICTによる「まち・ひと・しごと創生」の実現に向けて;経済産業省資源エネルギー庁―多くの成果を得た次世代エネルギー・社会システム実証事業 ほか)
第3章 自治体の取り組み(熊本県熊本市 熊本市長 大西一史氏―持続可能で創造的な多核連携都市の形成‐公共交通を基軸とした熊本型のコンパクトなまちづくり)
第4章 先進企業の取り組み(NECプラットフォームズ株式会社 代表取締役執行役員社長 保坂岳深氏―Wi‐Fiで観光・住民サービスが充実 沖縄・久米島モデル;大阪ガス株式会社エネルギー事業部東京担当部長 岡本利之氏―スマエネネットワークの構築を目指して;大阪ビジネスパークV2×プロジェクト MID都市開発株式会社ビル事業部OBP開発室副室長 吉村隆氏・株式会社竹中工務店環境エンジニアリング本部エネルギーソリューショングループ課長 茂手木直也氏・株式会社アイケイエス代表取締役社長 今井尊史氏・株式会社日建設計総合研究所主任研究員ユニットリーダー 鈴木義康氏―車とまちをつなぐEV・PHV活用電力供給の可能性 ほか)
第5章 特別座談会―スマートコミュニティ社会の形成が、地方創生、国土形成を実現する
著者等紹介
柏木孝夫[カシワギタカオ]
1946年生まれ、東京都出身。1970年東京工業大学工学部卒業、1979年博士号取得。1980~1981年米国商務省NBS招聘研究員。1988年東京農工大学教授、2007年東京工業大学統合研究員教授、2012年より東京工業大学特命教授、先進国際研究センター長、2013年東京都市大学教授。経済産業省総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会長、経済産業省、内閣府の燃料電池評価・助言会議議長ほか、各種審議会委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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