目次
第1部 電信柱の陰から見てるタイプの企画術(電信柱の陰からおずおずと語りはじめる;幼稚園では藤棚の柱の陰だった;丸坊主で入社した;「自分らしさ」にすがりついた ほか)
第2部 福里真一の企画いくつか(日本コカ・コーラジョージア「明日があるさ」シリーズ;富士フイルム「フジカラーのお店」シリーズ;アウトソーシング企業「工場で働こう」シリーズ;トヨタ自動車オールトヨタ「こども店長」シリーズ ほか)
著者等紹介
福里真一[フクサトシンイチ]
ワンスカイCMプランナー・コピーライター。1968年鎌倉生まれ。一橋大学社会学部卒業。1992年電通入社。2001年よりワンスカイ所属。いままでに千本以上のテレビCMを企画・制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アコ
18
ジョージアやBOSSなど数多くのヒットCMを作ってきた元電通のクリエイターなのに、ネガティブさ満載。ゆるーい口語体で、対面で聞きたい親近感も。こういうネタなの?と疑うくらい。しかし「電信柱の影から見てるタイプ」というのは著者の学生時代からの生き方で、だからこそ周りをよく観察・記憶しているんだそう。それが“フツーの人”ばかり出てくるのに、インパクトがあって妙にしみる作品につながっているんだなーと納得。イケイケじゃないからこそのリアル。素晴らしい才能。◇「人は自分にできることしかできない」2017/10/08
おかむら
12
電通出身の人気CMプランナーとかいうと、なんかイケイケなタイプかと思いがちですが、この人すげー地味!地味通り越して卑屈でオカシイ。企画術というタイトルですがビジネス本というよりエッセイ。穂村さん(結婚前の)好きな人はこれも絶対気に入るよ。あ、でもほむほむより若干嫌味ったらしいかも。そこがまたヨイのですが。あー楽しかった。読後YouTubeでBOSSの贅沢微糖検索して見たら更にニンマリ。2014/03/05
nizimasu
9
おそらくこの本を手に取った時点で作者の思うつぼなのだが、やはり広告の人のつかみはなかなかもって面白い。でもちょっと引いているように見せつつも、その文章からは「でもオレは他の人と違うんだよ」というメラメラとして自己顕示欲が出ていて、こういう本キライではないです。ちなみに著者はBOSSのCMやトヨタのReBornを仕掛けたクリエイター。この師匠の佐々木宏さんとのやり取りはCM現場の生の声としては相当面白い。また、企画術の視点では表現先行型と商品発想型にわかれるというのはなるほどと思わせる視点でした。良書2014/05/08
昼と夜
8
サントリー宇宙人ジョーンズ、フジカラーお店シリーズ、ジョージア明日があるさ、トヨタこども店長と誰もが知ってるCMプランナー福里さん。華々しい経歴なのに地味、普通の人なのが面白い。人は自分にできることしかできないは名言。https://www.advertimes.com/20151015/article206491/3/ 幸せになることを第一に考えなくてもよいのではないでしょうか。…幸せって何だかよく分からないものだから。あぁ、幸せだな~とか、なかなか自分では判断しにくいことだし、分かりにくいでしょう。2017/02/24
くままごと
6
企画の勉強になるかはさておき、とにかく控えめな性格を逆説的にこれでもか!と押し出したユーモラスな文章が面白く、クスっと笑えるところ、共感できるところが盛りだくさん。ビジネス本というよりは、福里さんのエッセイといった方がしっくりくるのでは?一応のフォローが入る毒舌もおもしろい。自分の事を平凡で才能がないとおっしゃっていますが、私から見れば経歴もアイデアも眩しいほどです。2015/10/05