内容説明
「週刊現代」名物編集長がプロの編集技術を初公開。
目次
第1章 職業編集者になる!
第2章 編集者を取り巻く環境は変化したか
第3章 裁判を傍聴する
第4章 「現場」を経験する
第5章 800字の裁判傍聴記を添削する
第6章 ピンチ、トラブル、アクシデント―プロ編集者はそのとき、どうする!?
第7章 編集長クラスはどう対処する!?
第8章 週刊誌はどのように毎週作られているか
著者等紹介
加藤晴之[カトウハルユキ]
『週刊現代』編集長。1955年大阪生まれ。’80年東京大学文学部卒業。同年4月講談社入社。7月、同年5月に創刊した新雑誌『ミス・ヒーロー』編集部に配属。’86年『週刊現代』編集部に異動。’90年同誌副編集長、’94年編集次長。『週刊現代』編集部在籍12年間では、カラーグラビア班から社会・経済事件の特集記事班まで幅広い分野を経験。また、連載コラムなどでは、渡辺淳一氏の長期連載エッセイ「風のように」、林真理子氏の短篇連作、評論家・立花隆氏の時事コラム、ルポライター・溝口敦氏の社会派ルポルタージュの担当編集者に。’98年2月『フライデー』編集長就任。2001年6月から第八編集局オブラ編集部編集長。’03年6月から学芸図書出版部担当部長。’06年2月から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てながあしなが
3
また、サラッと再読した際に思ったことだが、記事のタイトルをつける際に受験現代文の能力が役立ってると思った。本文を読み、ただ惹句を考えるだけではなく、本文の内容と齟齬がないようなタイトルをつけるという作業は、さながらセンター試験の正誤問題のよう。2017/02/08
てながあしなが
3
この本を読む前は、有り体に言えば、週刊誌に対していいイメージを持っていなかった。どうしてもゴシップやスキャンダルのイメージが強く、人の秘密を暴いてお金を稼いでいるイメージが先行していたからだ。しかし、この本を読んで考えが変わった。週刊誌は、ジャーナリズムの中でもゲリラのようなもので、正規軍の新聞などとは一線を画すという発言は、言い得て妙だと思う。情熱を持って週刊誌の編集長をしていた著者をかっこいいと感じた。同じく週刊誌に対してマイナスイメージを持っている人にぜひ読んでほしい一冊。2017/01/29
みぞ
2
編集者かっこいい!と何言ってるか分からない(勉強不足)と私には合わないかな…が3分の1ずつといった感じ。編集者は人を相手にする仕事。事件とか事故を取材するのではなく、人を取材して事件や事故の本質をとらえて人に伝える仕事。いやぁ、かっこいいです!!最初の方と後半のQ&Aで編集者の仕事とは人を考えて人を理解して人に伝える仕事ということが分かって、とてもおもしろくてすぐに読めました。2017/08/12
如何ともしがてぇ
2
週刊誌っていかがわしいイメージが先行しがちだが、筆者のジャーナリズムと週刊誌魂溢れた編集者論を読んで、大変見直した。講習受けたい2016/01/16
あずまやだらく
1
私が出版社に編集として入ったころは、こんな編集者が食えてました。読んでみればわかりますが、30年前の編集者です。紙に生き、紙に死ぬ組織人。それも生き方ですけれども、編集者になりたいと思う人間は「花形の高給取り」になりたいか「自分メディアが欲しい」人間に大別されまして、前者は今の時代要らなくて、後者もあまり要らないんですけれども、前者よりはマシ。旧態依然とした理論で不動産賃貸業と化した出版社にしがみつく。市場は正直で、こんな人が作る本は売れてないでしょう?こうするとダメ編集になれるという、反面教師本。2017/08/10




