内容説明
なにをしてあげてもよろこばないビリーのために、おとうさんはいろんなことをしてあげます。でも、ビリーはいつだって「だから?」そんなビリーに、とうとうたいへんなことがおきてしまいます。2005年度イギリスBCCBブルーリボン絵本賞受賞。
著者等紹介
ビー,ウィリアム[ビー,ウィリアム][Bee,William]
イギリス、ロンドン生まれ。絵本作家としてだけではなく、ヴィンテージスポーツカーのレーサー、国際的なスキーヤーとしても有名。現在はイギリスの田舎暮らし。『だから?』で2005年度イギリスBCCBブルーリボン絵本賞を受賞
たなかなおと[タナカナオト]
田中尚人。東京生まれ。フリーライター、編集者を経て、現在グランまま社編集長。児童図書出版の仕事のかたわら、仲間とともに「パパ’S絵本プロジェクト」を立ち上げ、お父さんによる読み聞かせの実践と講演で全国各地をとびまわっている。絵本と子どもに関しての著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
57
お父さんが一生懸命子どもの喜びそうなことをやってあげても「だから?」という冷めた反応。お父さんの仕返しというか、最後のオチが怖い。子どもの反応は?2017/01/29
りん@停電羽蟲
53
ぱぱ、ごめんね。たすけて。声は遅過ぎた。後悔先に立たずとはまさに。ああ、なんてブルーなんだろうね。本書の子供のだから何?は現代の何でもありな環境にいる子供に対する皮肉にも捉えられた。父親が息子の為に喜ぶ事をしてあげても「だから?」としか言わない愛想がなくそっけない少年ビリーが、トラのお腹の中でパパに助けを求めた時のパパ返事は「だから?」この言葉で実はパパもビリーと同じ性質を持っていたのだと気付かされた。親と子、何方が悪いのかではなく互いに不器用なのではなかろうか。コミュニュケーションの大事さを教えられる
けんちゃん
27
読友さんのご紹介本。なんとも今風な子ども。何をしてあげても… 「だから?」 乗り物に乗ったり、いろいろな遊びを提供するパパの表情が楽しそう。でも最後はこわい!キリンのアンクレット?はおしゃれでした。2013/03/01
ヒラP@ehon.gohon
26
「だから?」という言葉はイントネーションで全く情景が違ってきます。 「だから何なのさ」なんて斜に構えられると、だんだん白けが嫌味になって、嫌味が憎しみにもなっていくのでしょうか。 かつて「べつに」の一言が周りの雰囲気を凍りつかせた女優がいました。 この絵本のラストシーンは衝撃的ですが、空気の読める子どもになって欲しいとは思いました。2021/06/02
gtn
26
子の反応は当然。要は、父が子の立場に身を置いていないので、刺さらないのである。独りよがりな愛情の押しつけは、受け入れられない場合、憎しみに変わる。2019/10/20