著者等紹介
スタイグ,ウィリアム[スタイグ,ウィリアム][Steig,William]
1907年、ニューヨーク生まれ。芸術一家に育つが、大学時代は全米水球チームを作ったほどのスポーツマンでもある。また、ナショナル・アカデミー・オブ・デザインの一員でもあった。1930年、初めて漫画が“ザ・ニューヨーカー”に載ると、読者の反響が大きく、連載となった。それ以後、漫画を描き続ける。1968年、60歳を機に子供の本に力を注ぎ、三作目の絵本「ロバのシルベスターとまほうのこいし」で1970年度のコルデコット賞を受賞する。のちも数多くの絵本を描き残している。2003年10月没
木坂涼[キサカリョウ]
1958年、埼玉県生まれ。詩人・エッセイスト・翻訳家・絵本作家として活躍。詩集『ツッツッと』で現代詩花椿賞受賞、『金色の網』で芸術選奨文部大臣賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆうpanda
32
ウィリアム・スタイグ(1907~2003年)この絵本が遺作だそうです。表紙の絵の男の子がぽつねんと立っている様子が可愛くて借りてみました。伯母は今年白寿です。書き出しが「1916年」だったのでドンピシャだと嬉しくなりました。英語でも通じる名前をもらった伯母。祖父が憧れたのは、豊かになっていく途中のこんな奥ゆかしいアメリカだったのかも知れません。「絵描きにはなれて、船乗りにはとうとうなれなかった」作者。人生のまとめをしっかりして、品のいい素敵な笑顔です。96歳の大往生と言えるでしょう。作者も伯母も立派です。2015/11/09
tokotoko
24
あまりにも愛嬌のある表紙の絵にひかれた。ウィリアムさんの自伝のようだ。絵が描けて、文が書けたら、思い出もこんな風にお洒落にまとめられるんだなぁ!服や家具の模様に至るまで、クラシックでとても可愛い!登場人物の表情のユーモラスさといったら!見てるだけで笑えて来ました。何気ない日常に隠れてるユーモアを、見つけられて覚えていられたから、最後にこんなに穏やかに微笑めたんだね!素敵な1冊でした。☆1907年、ニューヨーク生まれ☆2014/02/03
ヒラP@ehon.gohon
16
ウィリアム・スタイグが8歳だった頃の家庭、ご近所、社会情勢を思い出して描いた絵本でしょうか。 文よりも児童画のような絵に見入ってしまいました。家族の食事風景に圧倒されました。 上から見下ろした構図は、大人では描けない子どもそのもののようにも思えます。 スタイグが子どもの頃に描いた絵を使っているような風にも思えました。2024/06/05
みさどん
15
20世紀初頭のニューヨーク。昔の生活をこんなに覚えていて描き出せるのがすごいし、幼い頃に描いた絵がそのまま使えるなんて、やっぱりスタイグ上手い!どの国にも昔を懐かしむ気持ちってあるのだろうな。みんな一生懸命生きていた感じだし、遠くに戦争がちらつく生活は厳しい。2024/08/17
魚京童!
15
ホフマンほど、頭のいいやつは いない2014/02/17