著者等紹介
ベルジュイス,マックス[ベルジュイス,マックス][Velthuijs,Max]
オランダの作家。作品の多くは、世界各国で翻訳出版されている。また、オランダ金の石筆賞、アメリカン・グラフィック賞など数多くの賞に輝く
清水奈緒子[シミズナオコ]
1965年、静岡県生まれ。常葉学園大学外国語学部卒業。大人のための子どもの本の資料館「遊本館」(静岡市用宗)スタッフ
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感想・レビュー
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れいぽ
24
かえるくんのあたらしい友達はこぐまのぬいぐるみ。家に帰る途中に会ったのうさぎくんに「ぬいぐるみはしゃべれないんだよ」と言われます。かえるくんはこぐまに言葉を教えてあげようと思います。こうしてかえるくんとこぐまの暮らしがはじまります…。かえるくんとこぐまくんの、ゆったりとした二人の向き合う感じがいいですね~。途中で「えっ(@_@)」という展開になりますが、最後はハッピーエンドです。自分の居場所があるっていうのは幸せなことなんだなー。ささやかだけど、最強の幸せなんだ。 2013/09/14
anne@灯れ松明の火
12
『かえるくんはかえるくん』と並んでいた。かえるくんの新しい友達はぬいぐるみのこぐま。命がないはずのぬいぐるみだけれど、かえるくんが一生懸命教えると、言葉も話せるようになっていく。そして、こぐまくんにとっても、かえるくんはかけがえのないものになっていく。温かい気持ちって、必ず伝わるんだね。2012/07/07
nyanco
12
みんなと仲良しになったのに、遠くを見つめるこぐまくん…。こぐまくんにはどんな過去があったのか…。こぐまくんが旅立ち、もう会えないのかと涙するかえるくん。かえるくんの涙、やっぱり切ない。こんなに簡単な線で描かれているのにかえるくんは、私の心を掴んで離しません。こぐまくんが、ここが僕の居場所…と戻ってきて本当に良かった。かえるくん、全シリーズを読みたいと思っています。作者の背景について書かれた『かえるでよかった―マックス・ベルジュイスの生涯と仕事』も…。2010/05/05
なま
11
★★★★☆与えられた環境が、どんなに心地よくても今までいた場所が懐かしくなる時がある。ホームシックを抱えたくまのぬいぐるみと、その子の一番幸せを願うカエルのお話。郷に入っては郷に従えと言う言葉があるが新天地で始めたりやり直すには今までの習慣、環境、他人との価値観の違いで難しい時もある。後戻りや原点に立ち返り見えないものを確認させてくれる本。2018/04/01
kazu_tea
8
こぐまくんは、ぬいぐるみだと思っていたら食べたり話せるようになったりと何だか不思議でしたが、かえるくんの真心が伝わって、そして、こぐまくんが本当の居場所だと思える所が見つかって良かったねと思いました。2012/07/15