出版社内容情報
平安時代後期の流行歌である今様を歌う傀儡女(芸人)が弟子に読んで聞かせる手紙の中に、源義経と静御前の悲恋の物語が浮かび上がる。今様を文中にちりばめつつ、英雄ではなく、中世に生きた人間としての義経らの軌跡を描く。
著者等紹介
畑裕子[ハタユウコ]
1948年、京都府生まれ。奈良女子大学文学部国語・国文学科卒業。公立中学で国語教師を11年務める。京都市内から滋賀県蒲生郡竜王町に転居。「天上の鼓」などで滋賀県文学祭芸術祭賞。「面・変幻」で第5回朝日新人文学賞。「姥が宿」で第41回地上文学賞。滋賀県文化将励賞受賞。2014年5月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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