内容説明
平成25年度末に国史跡に指定された雪野山古墳は、滋賀県東近江市と近江八幡市、竜王町にまたがる雪野山(標高約309m)山頂に位置する古墳時代前期の前方後円墳である。石室内から三角縁神獣鏡(国重要文化財)などが出土しており、ヤマト政権との関係をうかがわせる。その全貌をわかりやすく解説した竜王町教育委員会主催の講座「雪野山古墳を考える」を一冊にまとめた。
目次
1 近江の古墳時代史と雪野山古墳
2 雪野山古墳の鏡から見た古墳時代史
3 雪野山古墳と石製品
4 靫(矢入れ具)から見た雪野山古墳
5 副葬された武器からみた雪野山古墳
6 農工漁具から見た雪野山古墳
7 琵琶湖地域の中の雪野山古墳
8 古墳時代前期甲胄の技術と系譜
9 雪野山古墳で見つかった中世の城跡について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遊動する旧石器人
1
雪野山古墳全般についての講演記録集。鏡・石製品・靫・武器・農工漁具・甲冑など多彩にわたる。雪野山古墳が歴史的にどう意味づけられ、どう位置づけられるかがわかる一冊。「琵琶湖地域の雪野山古墳」の講演記録には、もう少し地理的なものがわかりやすい図が挿入されていればもっとわかりやすかった。地域区分図など。しかし全般的に、わかりやすい内容で、とっつきやすい書籍。好きなところから読める。最後の中世山城の講演記録は熱気が伝わるようで、面白かった。ただただいろいろな講演記録の中、図が荒いところが多々ありそこが惜しまれる。2014/03/20
ナオ
0
発掘当時、参加者が何を考えていたのか良く分かる。2015/11/08




