感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金監禾重
6
関ヶ原の戦い後、石田三成を捕縛した人物として知られている...だろうか。最も優秀な秀吉の生徒という印象。表紙の肖像画をよく見ると、鼻・唇を切り裂くすさまじい傷が生々しく描かれている。豊臣秀次の一老(筆頭家老)を任されたということは、将来天下を差配することを期待されたと言えるだろう。秀次が排除された後は家康旧領の岡崎城、関ヶ原後は筑後柳河城。家康抑え、島津抑えを任すことができる、信頼性の高さを示すか。各地で領地を近世的に作り替える。吉政に関する資料の集成表も掲載された良書。2019/08/21
BIN
2
田中吉政は無名のような気がしますが、石田三成を捕えた人物です。もともとは武辺者として戦ってた(顔に傷がある)のが、豊臣秀次の筆頭家老になってからは政治家としての力量を発揮しているのですが、そこのところが詳しめに書かれてます。各時代で執筆者が異なります。関ヶ原後は柳川城主になりますが、2代目が死んで跡継ぎがいないということで速攻改易になったのはやはり豊臣恩顧の臣と認識されてたんですかね。資料が豊富に載ってます。2020/06/13
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