内容説明
鈴鹿山脈に近い滋賀と三重の一部地域では怖い化け物を「ガモジ(イ)」と呼んだ。この語源は蒲生氏だというが、真相は如何に?鯰尾兜、日野・松坂・会津の町割、日野鉄砲など、史料が少ないなか、氏郷の人物像から生まれた伝説を語る。
目次
第1章 氏郷通史(蒲生氏郷の系譜;日野における蒲生氏郷;伊勢松ヶ島・松坂での氏郷;会津での氏郷)
第2章 武人伝説(猛将伝説の始まり―「ガモジ」が来た;敵将は語る;史資料に残された武将氏郷の気性;鯰尾兜の謎;江戸時代の庶民の氏郷イメージ)
第3章 行政官としての氏郷伝説(謎多き日野の居城「中野城」とその城下;音羽城再建の可能性;日野、松阪、会津城下の謎)
第4章 趣味人氏郷伝説(千利休が愛でた「飛もじ」;好評を得た演能)
第5章 氏郷伝説エトセトラ(日野鉄砲と氏郷;日野菜と氏郷―月岡派と蒲生氏;もうひとつの氏郷銅像)
著者等紹介
振角卓哉[フルカドタクヤ]
1969年広島県福山市生まれ。1992年追手門学院大学文学部心理学科卒業。滋賀県日野町教育委員会嘱託、兵庫県夢前町教育委員会嘱託を経て、現在、滋賀県日野町教育委員会生涯学習課歴史文化財担当専門員。城郭談話会員。三重県無形文化財「亀山藩御流儀心形刀流武芸形」保存赤心会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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