出版社内容情報
伝統的な建造物を素材、意匠、建物から解説。滋賀県のみならず各地の伝統的建築物の見方、楽しみが分かり、古民家を見る目が養われ…滋賀県は重要伝統的建造物群保存地区4つ、重要文化的景観を6つ有し京都や石川県と並ぶ数を誇る(2017年2月現在)。滋賀県に残るこうした伝統的な町なみは、多様な建造物で構成される。例えば屋根。茅、瓦、板などの素材はもちろん歴史的背景も異なる。本書は、こうした素材や意匠を解説し、伝統的な風景の楽しみ方、古民家の眺め方を指南する。
はじめに
第一章 素材
・茅
コラム 余呉の茅葺民家集落(長浜市菅並地区)
・瓦
コラム 八幡瓦による町なみ(近江八幡市八幡地区)
・板
コラム 町なみのなかの板塀(東近江市五個荘金堂地区)
第二章 意匠
・店構え
コラム 北国街道沿いの店構え(長浜市旧長浜町地区)
・卯建・袖壁
コラム 「うだつ」の町なみ(長浜市木之本地区)
・屋根
コラム 里坊の家並み(大津市坂本地区)
第三章 建物
・洗い場
コラム 洗い場としての琵琶湖(高島市海津地区)
・灰小屋
コラム 近代的な灰小屋(近江八幡市・東近江市)
・移築建造物
コラム 近江風土記の丘(近江八幡市)
さいごに
石川 慎治[イシカワ シンジ]
1975年 島根県生まれ。
2004年 東北大学大学院博士後期課程修了、博士(工学)。
現在、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科准教授。専門は建築史・保存修景計画。主な著書は『新修彦根市史 第10巻 景観編』(分担執筆、彦根市、2011年)、『大学的滋賀ガイド ―こだわりの歩き方』(分担執筆、昭和堂、2011年)。
内容説明
文化財の保存・活用を進めるには、その背景を広く一般に理解してもらう必要がある。保存・活用の現場で体感した筆者が、機関誌『びわ湖』での連載を核に、伝統的な風景を形成する構成要素を丁寧にひも解き、万人向けに紹介。滋賀県のみならず各地の伝統的風景の楽しみ方を解説した指南書。
目次
第1章 素材(茅;瓦;板)
第2章 意匠(店構え;卯建・袖壁;屋根)
第3章 建物(洗い場;灰小屋;移築建造物)
著者等紹介
石川慎治[イシカワシンジ]
1975年島根県生まれ。2004年東北大学大学院博士後期課程修了、博士(工学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科准教授。専門は建築史・保存修景計画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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