出版社内容情報
農作業にまつわる民俗や報恩講などの仏事、花奪いや太鼓踊りなどの祭礼──今も季節の節目に欠くことのできない年中行事は、近江の地にどのように根づいたのか。現状と文献資料の双方から、その成立と移り変わりを考察。
内容説明
正月の神様が授けてくれるものは何か?地蔵盆は、明治初期まで「地蔵祭り」と呼ばれていた?農作業にまつわる民俗や報恩講などの仏事、花奪いや太鼓踊りなどの祭礼―今も季節の節目に欠くことのできない年中行事は、近江の地にどのように根づいたいのか。現状と文献資料の双方から、その源泉と移り変わりを考察。
目次
第1章 冬から春へ―一月・二月・三月(「正がっつぁん」とやって来る「お正月」;山の神とカギヒキー神の招き方の諸相 ほか)
第2章 春から夏へ―四月・五月・六月(卯月八日と花祭り;近江・曳山祭礼考 ほか)
第3章 夏から秋へ―七月・八月・九月(祇園信仰の展開と花奪い;近江の国で富士山を拝む ほか)
第4章 秋から冬へ―十月・十一月・十二月(太鼓踊りの季節;菊を愛でる節句 ほか)
著者等紹介
橋本章[ハシモトアキラ]
1968年滋賀県生まれ。1996年佛教大学大学院修士課程文学研究科修了(修士・文学)。1999年同大学院博士課程単位取得。長浜市長浜城歴史博物館・長浜市曳山博物館を経て、現在、京都府京都文化博物館学芸員。日本民俗学会第28期評議員、京都民俗学会理事。専門は日本民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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