内容説明
琵琶湖をいだく近江には、この地域ならではの縄文遺跡がたくさんある。湖岸・平野・山岳と、地勢による暮らし分けをみごとにおこなった縄文人の、生活の知恵と精神に学ぶことは多い。こころの豊かさが求められるいま、生活の中に溶け込んだ「縄文の遺伝子」をみつめ、悠久のメッセージに耳を傾けるための書。
目次
第1幕 縄文ムラ、出現―西日本最大級の能登川町正楽寺遺跡(3800年をこえて甦る、縄文世界;縄文人の生活道具 ほか)
第2幕 琵琶湖を駆けた縄文人(湖底遺跡の不思議;縄文のカンヅメ ほか)
第3幕 水と森と平野の狩人(水辺に暮らす;森に暮らす ほか)
第4幕 縄文宇宙を視る(山の神まつり;縄文人の祈りの世界 ほか)
著者等紹介
植田文雄[ウエダフミオ]
1958年滋賀県愛知郡湖東町生まれ。仏教大学文学部史学科卒業(日本史専攻)。現在、能登川町教育委員会埋蔵文化財センター係長。専門は日本考古学
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