内容説明
ポルトガルから種子島へ鉄砲が伝来したのが天文12年(1543)8月。翌年には近江の国友で造られた鉄砲は足利義晴将軍に献上されたといわれている。戦国時代、鉄砲の出現により、戦略や戦法が大きく変わり歴史のうねりが、近江の地で広がった。信長・秀吉・家康と時の覇者の保護を受け、日本最大の鉄砲製造地として栄えた国友のその歴史の流れと実像を詳細に迫る。
目次
戦国時代と国友
国友鍛冶の発展と推移
国友鍛冶の衰退
国友鍛冶の終焉
国友の里、その後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Jampoo
12
地元の郷土史家が国友鉄砲の盛衰を辿る。 日本中でもいち早く鉄砲を作成しブランドを確立した国友の職人達が、世が平和になるにつれ困窮し、近代化工業化には当然対応できず消えていくのは世の流れの無情さと言うべきか。 しかし火薬調合の技術を活かして花火師として活躍した者は多く江戸から昭和まで残っていたというのは良い話。 1996年発行の本書だが国友鉄砲について調べよう!となって住民から江戸時代の道具や文書が出てきたというのは令和の世ではなかなか難しそうに感じる、歴史を残した人々に感謝。2025/08/26
Joao do Couto
2
国友鉄砲史であり、村落史でもある同書。農村史とは別の日本近世史として評価できるのではないでしょうか。大きな歴史のうねりみたいなものは感じられませんし、風土や他の地域との関係も言及が不十分かなと思います。その意味で、発展性があるのかもしれません。2013/03/18
ohmi_jin
1
なんとなくだが、なぜ国友が鉄砲の一大生産地となったかがわかった。しかし、最初の一部を除き、ほとんどが仲間割れと衰退の歴史であることは悲しい。今国友に行っても資料館を除いてその名残はみられない。2015/11/09




