アイヌ民族の歴史

榎森 進【著】

草風館（2007/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 639,／高さ 22cm
• 商品コード 9784883231713
• NDC分類 211
• Cコード C1021

出版社内容情報

久しく待たれた決定版“アイヌ民族の通史”が完成。
　本書は、アイヌ民族の歴史を前アイヌ文化としての擦文文化の時代から現代に至るまで一貫して論述、とくにアイヌ民族と大陸の周辺民族・国家との関係を詳述した部分は知られざるアイヌ民族の一断面である。またアイヌ民族の数度にわたる戦争、「北海道旧土人保護法」や「アイヌ新法」の成立過程を内外の史料を駆使して記述した、本邦初の本格的歴史書である。
　現今、「アイヌ民族」はいろいろな問題をかかえて世に登場したが、その歴史と問題点が十分理解されているとはいえない。本書は、このような現実を考えるうえで格好の書であろう。

第1章　古代社会とアイヌ民族
第2章　「夷島」とアイヌ民族
第3章　アイヌ民族と大陸
第4章　分断されたアイヌモシリ
第5章　シャクシャインの戦い
第6章　クナシリ・メナシの戦い
第7章　ロシア・清朝・日本のの狭間で
第8章　近代日本とアイヌ民族
第9章　「北海道旧土人保護法」とアイヌ解放運動　　
第10章　立ち上がるアイヌ―戦後編

内容説明

本書は、アイヌ民族の歴史を前アイヌ文化としての擦文文化の時代から現代に至るまで一貫して論述、とくにアイヌ民族と大陸の周辺民族・国家との関係を詳述した部分は知られざるアイヌ民族の一断面である。またアイヌ民族の数度にわたる戦争、「北海道旧土人保護法」や「アイヌ新法」の成立過程を内外の史料を駆使して記述した、本邦初の本格的歴史書である。

目次

第１章　古代社会とアイヌ民族
第２章　「夷島」とアイヌ民族
第３章　アイヌ民族と大陸・日本
第４章　分断されたアイヌモシリ
第５章　シャクシャインの戦い
第６章　クナシリ・メナシの戦い
第７章　ロシア・清朝・日本の狭間で
第８章　近代日本とアイヌ民族
第９章　「北海道旧土人保護法」とアイヌ解放運動
第１０章　立ち上がるアイヌ―戦後編

著者等紹介

榎森進［エモリススム］
１９４０年山形県天童市生まれ。東北大学文学部卒業。北海道松前町史編集長、函館大学教授を経て、東北学院大学文学部教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たつや]

名著開拓中に目に止まった。アイヌについて、知らない事が多すぎて、いちいち驚いたり感心した。よく調べられた本です。ずっと昔で地続きだった他国から徒歩で?海外の人が移住してアイヌ文化が産まれた?クナシリエトロフ、変な地名だと思っていたが、腑に落ちた。土人部落や強制移住は胸が痛い。差別について考えたい。

2022/11/06

[はばたくキツネ]

東北以北の倭人勢力とアイヌの関係から浮かび上がる中世の北方情勢や、アイヌと大陸の関係など、アイヌを通して日本の国内情勢や世界との関係が分かりやすく書かれていて、北方世界の歴史に対する理解が深まった。

2011/10/28

[メルセ・ひすい]

8-51　赤158　アイヌ民族の本格的な通史　二段組み　差別　擦文ｻﾂﾓﾝ文化（ｵﾎｰﾂｸ文化が併存）　伝承文化勿論､文字が無い｡口承文学ﾕｰｶﾗ（詩曲）　「クトゥネシリカ（虎杖丸）」「朱の輪」「可輪の曲」「蘆丸の曲」「ｺｼｺｸ姫」「余市姫」「草人形､くさひとかた」「八串の肉」「小和人」など…　差別の怨念…　①日本の先住民として明確に位置付けた上で古代から現在までの歴史を一貫して叙述｡②ｱｲﾇを主体として､和人（日本国家）との関係が描き直されたことで日本史の側にも新鮮な展望が与えられている｡※　　　　　　

2008/06/08

[takao]

ふむ

2021/03/14

[moriteppei]

A