父からの手紙―再び「癩者」の息子として

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父からの手紙―再び「癩者」の息子として

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  • サイズ A5判/ページ数 247p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883230983
  • NDC分類 916
  • Cコード C1036

出版社内容情報

おそらく「自分の父は癩(ハンセン病)者である」と宣言したのは初めてのことだろう。部落解放運動に参加して目覚めていくなかで近代日本が犯したスティグマを告発する痛切な書である。

一、忘れられてきた「らい」
二、反差別連帯の闘いからも見落とされた「らい」――接点としての「けがれ」
三、「らい」者の息子宣言
四、一人の権力者と隔離政策――光田イズムに触れて-―
五、父の収容――棄てられ人に 1937年――
六、父との再会――1945年以降――
七、父の手紙――再び父を求めて――
八、父を支えた宿業観――問われている宗教――
九、まとめ――切り開いた人々 そして、もし父在りせば――

朝日新聞 1997.12.2
父と街歩きたかった
ハンセン病と闘う便りに心打たれ
揺れた気持ち、部落解放運動も契機
 部落解放運動と解放教育に長年、尽力してきた九州産業大学教授の林力さん(73)が、癩(らい)=ハンセン病=患者だった父の生涯と自分の生き方を重ねて語った「父からの手紙ー再び『癩者』の息子として」(草風館)を出版した。本の結びで林さんは「もし父が生きていれば一緒に博多の街を歩きたい」と病気の治った回復者が社会復帰を果たす姿を描く。大阪市浪速区、部落解放研究所の村越末男理事長(67)は「人権侵害と差別に対する闘いの具体的な事例としてこの本を多くの人に読んでほしい」といっている。(企画報道室 安村弘)

佐賀新聞 1998.3.16
こころ欄
差別の構造断罪
部落解放運動に重ね合わせ
 ハンセン病患者の強制隔離を規定した「らい予防法」の廃止から、間もなく2年。人権抑圧の歴史を告発する手記やルポルタージュが出版されているが、九州大学教授の林力さん(73)が執筆した『父からの手紙ー再び「癩(らい)者」の息子として』は、患者だった父親の生涯を部落解放運動にかかわる自分の生き方に重ねて語ったという点に重みを持つ

内容説明

数多くの患者と家族を屈辱の境遇に追い込んだ、この「らい予防法」という人権侵害政策をだれがつくったのか。現今のHIV(エイズ)に対する偏見をつくりだす共通の土壌がここにある。部落解放運動に励まされて「息子宣言」をした著者が、孤絶のうちに死んだ、父の手紙を読みながら、近代日本が犯し続け、いまなお根強い偏見が残る日本社会のハンセン病に対する差別と迫害の歴史を徹底的に検証する。

目次

1 忘れられてきた「らい」
2 反差別連帯の闘いからも見落とされた「らい」―接点としての「けがれ」
3 「らい」者の息子宣言
4 一人の権力者と隔離政策―光田イズムに触れて
5 父の収容―棄てられた人に一九三七年
6 父との再会―一九四五年以降
7 父の手紙―再び父を求めて
8 父を支えた宿業観―問われている宗教
9 まとめ―切り開いた人々そして、もし父在りせば

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