感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
48
『魔道士エスカリナ』同様、ディスクワールドシリーズの「魔女もの」の一つ。王の暗殺、三人の魔女というと『マクベス』のパロディとも見えるが、暗殺された王の幽霊が出てくると、『ハムレット』をも彷彿とさせる。問題は、自分の身分を知った王子トムジョンがどういう態度を取るかなのだが、これがなかなか筋書き通りにはいかないところがイギリス的なユーモアなのだろう。そして、彼がそんな態度を取るのも、最初の方ではられた伏線によるもの。魔力と言葉の持つ力。実に、魔女の予言は強し。2017/06/15
ocean
2
シェークスピアの様々な作品からの引用やその他パロディ、ギャグが満載、最後のオチも冴えていて、とにかく楽しい作品。 この「ディスクワールド」シリーズはイギリスでは40冊くらいでていて大人気シリーズ、著者はナイトの称号も授与されてるくらいなのですが、日本ではまだまだマイナーな存在のようです。いくつかの出版社からバラバラに10冊くらい邦訳出版されている模様。きちんと統一された形でもっとたくさん邦訳出版して欲しいと思うのですが・・・。2013/02/18
つばき
2
ディスクワールド!登場人物がとっても魅力的。魔女のグラニー、ナニー、マグラート、道化、死神、みんな人間らしくて、ファンタジーなのに生活感を感じてしまうわ。魔女が主人公だけど、ハリー・ポッターみたいなスタイリッシュ魔法使いではなく、土着って感じ。しかも底抜けに陽気だわ。読んでて声を出して笑っちゃいます。 あたしの中では最高のファンタジーです。2012/02/06
めぐみこ
1
魔女三人は狂言回しかと思いきや、そうは問屋が卸さないのがディスクワールドなのだなあ。意志を持った王国や、ジッと見つめてくる動物たちにぞわっとした。最後の道化二段オチには驚愕。そんな秘密があったなんて! ストーリーが魅力的なだけに、3冊通して膨大にある校正ミスが惜しまれる…。2010/11/05
Amarilli
0
それ(多元宇宙)は今は単純な”超正四面体”になっているのよ ―――アンバーの九王子フィオナ *** 「イーヒッヒッヒ!」 「イイーヒッヒッヒ!」 ―――魔女A&B *** これは悲劇ではなくて、喜劇なのだから ―――不破愛花2017/05/27
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