出版社内容情報
「うちはめんどくさい幼稚園です」と入園説明会で話す原田園長が目指すのは「生きる力のある人間」に育てること。3~5歳の時期の主体性を育て、「民主主義ってなに?」を体感させる原田式子育て論を紹介!
内容説明
自立の心は6歳までにつくれる!がんばる心は「めんどくさい」をやり抜いてこそ育つ。東京・八王子市にあるちょっとスゴイ幼稚園による“脳科学+4000人超を見てきた実践保育”の教え。
目次
第1章 目には見えない力こそが大事
第2章 「子どもの話を丹念に聞く」がすべての育児の基本
第3章 自己肯定感があってこそ「がんばる心」が育つ
第4章 主体性を育てると、自分から取り組める子になる
第5章 話し合い活動で、民主主義を学ばせよう
第6章 子どもは安心して初めて、どこまでも伸びていく
著者等紹介
原田小夜子[ハラダサヨコ]
武蔵野幼稚園、柚木武蔵野幼稚園園長。他の幼稚園、保育園を経て、1989年4月から武蔵野幼稚園勤務。2008年に園長に就任し、2011年から柚木武蔵野幼稚園園長を兼任。武蔵野幼稚園勤務後、他園で感じた保育の疑問点を整理し、理想の幼児教育を追求して現在の教育方針を確立させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みっこ
37
八王子にある武蔵野幼稚園の教育方針をまとめたもの。なんとなく手に取りましたが、とても良い本でした!子どもの発達をしっかり勉強し、実際に関わってきた方の話って本当にためになります。ついつい『〇〇ができる』と言った表面上の成長に目が行きがちだけど、それよりも目に見えない根っこの部分を大切にしなくては。娘の幼稚園もなかなかめんどくさい園ですが(笑)、園長先生のお話や保育内容がこの本に通ずるものがあるので、丁寧に考えられているのでしょう。残りの園生活も大切にしようと思いました。2022/07/23
coffee
2
一気読み。これはきっとこれから何度も読み返したくなる本だと思う。知っていた事も多いけど、共感する物ばかりだった。 ◎非認知能力(意欲、忍耐力、継続する力、社会性など)を育てるのが大事。◎子どもの話をしっかり聞く。◎できない事への葛藤があり、乗り越えた先に自己肯定感が生まれる。◎家庭のしつけや教育でも「子どもにとってどうか」を考えるクセをつける。◎子育ては、親自身がどう生きるべきか、いい悪いも含めて価値観を再構築する作業。 38冊目。2020/10/13
小林だいすけ
0
ソメヤさんにおすすめされたので読んでみました。 幼児教育は興味深い。 まずは自己主張を目一杯受け入れてもらうことが、やがて社会性を育むには必要な段階だということや、社会のルールやマナーを厳しく教え込みすぎると、個人<世間という図式が染み付いてしまう、といった辺りに共感しました。 たくさんの武蔵野メソッド的な主張が盛りだくさんなのですが、その学術的根拠がほとんど示されていないのが残念。 それがあれば説得力が持たせられるのになあ、と思います。2017/10/13
みちこ
0
号泣した。幼少期、自分の気持ちをちゃんと聞いてくれていたら今ほど親を恨んでいなかっただろうと思う。もし自分が親になるときには、子どもが気持ちを表出できるように関わりたい…2022/10/22