内容説明
結論「人は食べなくても生きられる」。東京より南西に2000kmの彼方・内離島で敢行された公開実験から導かれた衝撃の独白とは?
目次
第1章 人は食べなくても生きられる―130日間・無人島「不食」実験・前篇
第2章 不食は誰にでもできる―不食に向く人、向かない人
第3章 不食の先にある「無為」―仕事がなくてもいい、何もしなくてもいい
第4章 無人島で僕が見つけたもの―130日間・無人島「不食」実験・後篇
第5章 2つのタブー、尿療法と洗腸―頭から身体へ
第6章 こうすれば不食へ飛べる―誰でも不食が可能になる方法
著者等紹介
山田鷹夫[ヤマダタカオ]
1951年、新潟県生まれ。大手電力会社でのサラリーマン生活を経て、人間の可能性探究の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
48
人は食べなくて生きていけるのだろうか。著者は食べなくても生きられると結論付けているが、私は基本的には不可能であると考えるし、不食の実験をする気もない。ただ、現代の飽食の時代、3度の食事を義務として暮らしているのではないか。時間がきたから食べる。妻が食事を作ったから食べる。決してお腹がすいている訳でもなく、ただ義務感で食事する事が正しい行動であるかを疑ってみる事も必要なのではないか。無人島で130日暮らした著者の言う様に、食べても食べなくてもいいという境地には共感する。そして無為の心境になれる環境に憧れる。2018/05/28
ばりぼー
42
「食べるものがない」「やることがない」「助けてくれる人がいない」という暮らしは本当につまらなく、不幸なのかを検証するため、130日に及ぶ無人島生活を実行した実験の記録。水さえも飲まない「不飲」は3日間で断念、飲み水は雨水を溜めて蓄え、ボウフラが湧いている水もそのまま飲んだ。楽しみは海岸に漂着するペットボトル拾いで、島では日が暮れてしまうと何もすることがなくなる。働くことがこの地球を滅ぼす行為だとしたら、働くことに意義はない。今求められている理想は働かないこと、食べないことである。無為こそ最上の生である。2017/08/18
やてつ
23
不食への取り組み方としてまずは菜食少食から。その後、微食、不食へ数年かけて移行。気楽に取り組んでいくことが大事。失敗したからといってその都度凹んでたら元も子もない。著者が「良いもの」の条件とする「誰でもできること、簡単にとりかかれること、お金のかからないこと」を満たすものとして不食があるという考え方には共感。2015/10/09
磁石
16
不食、断眠、超愛そして―――無為。ついにこんな所まで翔んでしまった。人は一人でも生きていける、何もしなくても生きていける。「ただ何処かで生きてるだけでいい」、陳腐で今では偽善にまみれすぎて放射能物質よりも毒がある耳障りな決まり文句。コレにて、かつての輝きを取り戻せたのではないかと思う。2017/07/12
ナチュラ
13
尊敬する変態さんです。 タイトルから、日記のようなものを想像していたが、無人島生活の内容は意外に少なく、著者の自論が多い。 医学的にも科学的にも根拠がないが、わかる気がする部分もある。 食べないで生きていけるなら、生活は大幅に変わるだろう。 体を張って不食を証明しようとする山田鷹夫さんの姿が好きです。 2015/10/16