内容説明
かつて激動の中東を特派員として取材した著者が目撃した「戦争の犬」たち。権力はいつも、平穏を恐れ、焦りを感じていたのであった―。
目次
第1章 戦争が始まる原因と背景、構図
第2章 平和のもろさと共生の模索
第3章 遺伝子と文化・文明の関係
第4章 コミュニケーションとは何か
第5章 マスコミの存在理由とは
第6章 人は死刑判決を下せるのか
第7章 憲法九条の理念と機能
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ERNESTO
4
筆者が取材してきた戦場や戦争での緊迫した状態から、メディアや殺刑まで、幅広く語られる。 このような濃厚な授業を受けられる学生は、幸せだ。 筆者は取材者としても、81年のイスラエルの盟友サダト大統領暗殺後、イスラエルのシャミール外相へのインタビューで、ガザなど「占領地を今後どうするつもりか?」と問い、「あれらはイスラエルのものだ。」と、また「難民として逃れているパレスチナ人組織PLOとの対話や交渉の用意はないのか?」との問いにも「彼らはテロリストだ。問題外だ。」との言葉を、いとも簡単に引き出しています。2013/10/12