内容説明
デジタル化が進む今、万年筆はなぜ魅惑の道具になり出したのか？国産化一〇〇年の歴史を振り返ってみると、単なる筆記具にはとどまらない、人間と社会が交錯するドラマと、好奇心を誘う魅力に満ちあふれていた―。ジャーナリストの視点から考察した、まったく新しい「万年筆」本。
目次
第１章 行列ができる匠たち
第２章 有田焼万年筆の衝撃
第３章 万年筆の歴史をつくった人びと
第４章 万年筆国産化前夜
第５章 国産万年筆誕生
第６章 国産万年筆の伝説を追う
第７章 販売現場の熱風録―三位一体の精神
別章 全長１４センチの小宇宙―万年筆の基礎知識
著者等紹介
桐山勝［キリヤママサル］
ジャーナリスト。１９４４年生まれ。早稲田大学卒業後、日本経済新聞社入社。ロサンゼルス特派員、テレビ大阪取締役報道局長、日経ＣＮＢＣ代表取締役社長などを歴任。日本記者クラブ会員（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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インテリ金ちゃん
1
明治革命から150年。創立100年を迎える企業も多く輸入から国産化に乗り出した時期なのだろう。万年筆についても先人の苦労に感謝！2018/05/27
ゆうゆう
1
万年筆は高級で手が出せないという先入観があった。確かにそれも一つの側面としてはあるが、筆記用具としての優れた面を知らされた。たとえ高価なものであっても、太い軸であっても、重さがあるものでも、使い手にとってその条件がフィットするのなら、効果のあるものだ。自分のための筆記具これぞ！という流行に流されない１本を欲しくなる。そして清水の舞台から飛び降りて買った１本を使い込み、掛け替えのない自分の相棒にしたいですね。2015/10/17
ケロ
1
プロフィットスタンダードを購入した時の付属本。万年筆が出来た経緯などを知ることができた。ペン先の種類も色々あることを知った。
etoman
1
「万年筆」一つとっても奥深いもの。昔、入学祝いで貰ったものの上手く書けなく、それ以来敬遠していたがまた使ってみようかな。2011/02/27
Steppenwolf
0
G知人に先週木曜に借りて読了した．日本における国産万年筆の歴史を辿る．大手3社以外にも若干言及されている．川口さん，長原さん父子の功績が近年において重要と著者も考えているのだろう．私は，外国製ばかり購入してきたので本書を読んで改めてセーラーの長刀研ぎを買わねばならぬと思い始めている．実を言うとネットで買う寸前まで迷っていたのである．また，万年筆愛好家のサークルが私の居住する近畿でもありそうなので今度文具店で聞いてみるつもりである．2024/01/29
