満月をきれいと僕は言えるぞ―GO!GO!意思伝達大作戦

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満月をきれいと僕は言えるぞ―GO!GO!意思伝達大作戦

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  • サイズ A5判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883205226
  • NDC分類 916
  • Cコード C0090

内容説明

著者(山元)は、特別支援学校の教員を長くしています。子どもたちは、どんなに障害が重くても、必ずだれもが思いを持っていて、だれもが思いを伝えたいのだということを教えてくれます。いっしょの気持ちを伝える方法を探して、それが見つかったときの笑顔は、何にもたとえようのないほどに輝いています。この物語は、宮ぷーや仲間がヘッドライトの光となって、すべての人が気持ちを伝えられるように暗闇の中を照らしながら突き進む物語です。そして、「読んでくださる皆さんも、仲間になってください、意思伝達の方法があることを多くの人に伝えてください」というお願いの物語でもあります。

目次

第1章 宮ぷーが倒れた…
第2章 意思を伝えてもらいたい
第3章 ありがとう たすけてくれて
第4章 レッツ・チャット、生産停止!?
第5章 恩返しの署名活動
第6章 気持ちを伝えあうことを求めて
第7章 本気モードの「気持ちを伝える方法」

著者等紹介

宮田俊也[ミヤタトシヤ]
1967年金沢市生まれ。特別支援学校国語教諭、現在休職中

山元加津子[ヤマモトカツコ]
1957年金沢市生まれ。特別支援学校の教諭で、作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

33
2012年9月2日に名古屋で著者の山元加津子さん、かめおかゆみこさんのコラボ講演会を開催。私もスタッフで参加。当日、宮プーさんを題材にした朗読劇を行う。この本は、単なる闘病記ではない。何らかの傷病や事故によって、意識を失ったと思われる人でも、本当は単に伝える術(すべ)を持たないだけ。それを身を持って世界に伝える使命を神から与えられて、宮プーは、脳幹出血で倒れる。伝導者は、かっこちゃん。絶対に大丈夫、絶対に思いは伝えあえると信じることから始まる。その想いは、共感を呼び、レッツ・チャットの再生産へと連鎖する。2012/07/11

1
職場である養護学校で出会った子供たちから、どんなに重い障害があってもみんな伝えたい心がある、言葉が分かっていると確信を持っていたかっこちゃん。脳幹出血のため植物状態になった同僚を「大丈夫」と信じてかっこちゃんが起こした奇跡の記録。思いを伝えるための大切な意思伝達装置『レッツ・チャット』生産停止の危機に、立ち上がるかっこちゃんとブログ等を通じてつながった仲間たちがまた、奇跡を広げる。 誰に身にも起こりうる状態。多くの人に重篤な状態でも伝えたい心があること、伝えるための装置があること、方法があることを知っても2012/07/13

ossa

1
ある日突然脳幹出血で倒れた宮プー。お医者様は深刻な状態と思っていたけれど、かっこちゃんは「大丈夫だ」って思った。満月を「きれい」と言えるうれしさ。伝えられる事のうれしさ。意識がない、と思われている人の中にはちゃんと思いを持っている人達がいる、ということや、その意思伝達の手段を探すことの大切さを教えてくれる。ほんわかとする闘病記(?)2011/05/02

ゆきにゃん

0
脳幹出血で植物状態になった人を、著者が「絶対意識はあるはずだから、伝える方法を探そう」ということで、実際に思いが伝えられるようになった上に、その一部始終を公開してたおかげで、何人もが同じ状況から救われたという話。植物状態に対する認識や、意志伝達手段が存在することは、もっと広く知れ渡るべきですね。こーいうのをテレビでやって周知していって欲しいです。それにしても、生きるってなんだろうなぁとか考えこんでしまいます。体が動かなくても意志を伝えることで、そこにとてつもなく濃厚なコミュニケーションが存在するわけで…2014/01/08

とろけねこ

0
代替コミュニケーションツール。確かに知られていない。この本を読む前に、偶然参加(お手伝い)したAACの研究会でも同じことを言っていた。もっと知ってほしい。覚えていなくてもいいから、記憶の片隅にでもひっかけておいてほしい。自分に、周りに必要となるかもしれないから。伝えられるのに分かってもらえない苦しみは、計り知れないから。私は、もっと周知したい。“知っているという責任がある”。2012/09/19

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