内容説明
大都市の漂流者を炙り出す雑誌界の大立者に、「東京」はどのように微笑するのであろう?人生の再生と落日を描く代表作「屑繭の唄」。哀惜の街で答えを探る男と女…。
著者等紹介
西村眞[ニシムラマコト]
1939年生まれ。大学在学中に取材記者として雑誌の世界に足を踏み入れ、半世紀にわたり、十誌を超える媒体の編集長として大車輪の活躍。短期間で記録的な部数に育て上げた「BIG tomorrow」や「SAY」、「百楽」などは、いまや伝説となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽
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表題の東京哀歌(エレジー)に魅かれて読み始めた。 人間交差点のような俺の好きな内容だ。 屈折した固定観念を持った人間だらけの昭和を思い出す内容だ。 浅墓だけど、独自の哲学を持った、逃げない、人間臭い人が俺は好きだ。 五編の短篇に出てくる登場人物はみんな魅力的だ。2014/02/13
Junko Saiki
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何でも手に入るこの時代に、人生の「時間」を感じる小説はいいですね。この世代の人でなければ人生語れないでしょうけれど。
テキィ
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父親と同じ世代の人の本。関西に住んで、30年以上たつけど、自分の中の東京人的な部分を思いだすなぁ。2009/12/26