内容説明
ブッダは何を語り、どう伝えたのか?ブッダのことばは、どれもシンプルで、すっきりとしている。そこには複雑なものは何一つ含まれず、難解な哲学を見いだすこともできない。その分、何か物足りないと感じる人もいるかもしれない。しかし、シンプルで単純であるということは、研ぎ澄まされているということであり、そこには同時に、このことばを発したブッダの厳しさが反映されている。
目次
はじめてのブッダ
ブッダの生き方
自然という模範
ブッダの生きた世界
理想とすべき人物像
単純な真理
差別の根源
どうしたら善でありうるのか
善を体現した人との出会い
信仰〔ほか〕
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。宗教学者、文筆家。宗教を背景として、社会・政経・文学を語れる論客として注目を集めている
野町和嘉[ノマチカズヨシ]
1946年高知生まれ。写真家。アフリカ、中東、インド、チベットなどを舞台として精力的に作品を発表するほか、チベット仏教、イスラム教、ヒンズー教など、宗教をテーマとした作品も高い評価を受ける。第3回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masmt
2
再誕するとかしないとか変な形で話題になった仏陀ですが、そもそもブッダ、お釈迦様ってどんなこと言ってた人なんだろ?って思った人におすすめ。あえて既存の仏教用語を使わずに訳されていて一般の人にもとっつきやすくなってる。今こそ仏教の原点、ブッダのことばに帰ってみては。Twitterでつぶやく手動botも作ってみました→http://twitter.com/buddha_g2009/11/19
やまえつ
1
スッタニパータからの引用でブッダの教えをわかりやすく解説した本。従来の漢語の仏教語を敢えて使わないところに、仏教のイメージを払拭しようという意気込みを感じた。しかしながら、解説は道徳を説いているようで迫力に欠ける。結局、釈尊は我々に何をせよと、何を実践すべきだとおっしゃったのか、その点がはっきりしないのがこの本の欠点だろう。2010/11/09
num60g
0
この本に、目新しいことは書いていない。しっていてしらないふりをしていることや、わかっていてもできないことが書いてある。「現状、人は、鳥がどうやって飛ぶのかを知っているが、実際には飛べない」ということを思い出した。2010/11/02