ブラバンキッズ・オデッセイ―野庭サウンドの伝説と永遠のきずな

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883204625
  • NDC分類 764.6
  • Cコード C0090

内容説明

「いいです。死んでもいいから振ります」第43回全日本吹奏楽コンクール―部員の清村は、中澤のダークスーツが大きくだぶついているのを知っていた。切なかった。しかし中澤はかつてとかわらぬ集中力で指揮棒を動かした。自由曲「シバの女王ベルキス」の演奏が終わりに近づき、すべての音がしだいにゆるやかに静かに刻まれていく。それが解放されて会場いっぱいに響き渡ったのちに一瞬にして畳みこまれると、客席からは「ブラボー」の声が次々とあがった。野庭高校吹奏楽部はこの時ついに「日本一」を獲得した。

目次

プロローグ―二〇〇五年のエル・カミーノ・レアル
1 音楽室の出会い
2 コンクールの夏は試される季節
3 迷いをくぐりぬけ
4 走れ!頂点へ向けて
5 最後まで指導者
6 響きはやまず
エピローグ―時間を超えて

著者等紹介

石川高子[イシカワタカコ]
1971年立教大学文学部卒業。ノンフィクション・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

65
ブラバンキッズ・ラプソディーの続編。中澤忠雄という優れた指導者が率いた、普通の県立高校の吹奏楽部。熱い指導とそれに食らいついていった生徒たち。病をおして指揮棒を振る中澤氏の鬼気迫る姿が想像出来、涙が出ました。そして中澤氏を支えた奥さま・信子さん、彼女の願いであったOBバンドの立ち上げ。吹奏楽が好きな人、ぜひご一読を。2017/05/27

ぶんこ

47
今は統合され廃校となった、神奈川県立野庭高校の吹奏楽部を日本一にまで導いた指導者中澤忠雄さんと奥様の信子さんの功績を振り返るドキュメンタリーでした。指導者に恵まれると、部活とは思えない力を発揮する。時間を忘れるほど夢中になれたというのは、貴重な思い出でしょう。また楽器が演奏できるというのも貴重な特技。「ナカザワ・キネン」というと「サイトウ・キネン」を思い浮かんでしまい、そちらの本も読んでみたくなりました。中澤先生も奥様も、そして生徒たちにとっても素晴らしい時間だったのではないでしょうか。羨ましい。2017/06/09

ひほ

29
壮絶な中澤先生の生き方に圧倒されました。こんなにも真剣に音楽のことを考え生徒に対して逃げることなく真摯に向き合った結果が日本一に結び付いたんでしょうね。ナカザワ・キネン野庭吹奏楽団の演奏を聞きに行きたくなりました。2016/09/13

むーむーさん

19
ドラマ(「仰げば尊し」)の原作という事なので手にとる。いやーすごい。癌で倒れなければもっと続けておられたのだろうな。2016/08/22

プレジデント

7
ドラマの原作本ということで読みました。指導者の中澤先生が凄い!しかし、高校の吹奏楽部という文科系の部活動が部員や周りの人たちをこれほどに厳しく熱狂できるものなのだと初めて知りました。おそるべし文化系部活!なめるな文化系部活!という感じです。中澤先生に出会えてその指導を受けた子たちはその後の人生も音楽と関わり続けた子も、そうでない子も素晴らしいものになったようです。すげえ吹奏楽!2016/11/18

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