内容説明
無尽の知恵を秘めた「教科書」登場!幕末の偉才・山田方谷の伝記で、かつ日本陽明学の研究書。
目次
朝四時から働けという家訓
学問と修業の日々
「天」の実在を知る
陽明学者・大塩平八郎の乱
陽明学の神髄は「誠」なり
方谷流「藩政大改革」の行動と哲学
「領民第一主義」の改革
借金の額だけ蓄財を果たす
「安政の大獄」と武士の“義”
高弟・河井継之助
大波にただよう江戸城
参謀の使命と逡巡
朝敵となった松山藩
方谷、田園に帰る
現代に息づく方谷の精神
付録 山田方谷の思想
著者等紹介
林田明大[ハヤシダアキオ]
1952年長崎県島原市生まれ。陽明学研究家。ゲーテ、シュタイナー、そして禅を中心に洋の東西の哲学・思想、モダンアートを独学。その後王陽明の思想に触れ、シュタイナーとの間に共通項を見いだしたことで陽明学研究に邁進する。精力的な執筆活動を通して、それまで帝王学として紹介されてきた陽明学の通俗的な誤解を解消、現代人のための実践哲学として復活させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コラッジョ
2
山田方谷という人物を知らない人は大勢居るだろう。 しかし、この人は小藩でありながら歴史に残るような大改革を成し遂げ、死後百年経ってもその徳が慕われ、JRの駅の名前にすらなっている人物である。 大政奉還にすら関与していたとも言われている。 農民出身というハンデを背負いながら、学問で成り上がり家老にまで出世、小なりといえども、藩政改革を任される身となった。 そして見事に借金を完済した上に、洋式軍隊を組織。 内陸の藩でありながら、西洋から洋式の蒸気船を購入。 それを商売に使って大儲けをする。2016/06/05
jiroukaja
0
山田方谷の生涯がメインで巻末に思想が少しまとめられていた2009/10/05
くらぴい
0
幕末の松山藩の改革家山田方谷は、経済に長け、松山藩の経済危機を救いました。後に幕府に入り、慶喜に仕え、版籍奉還の序文を書きました。2018/08/28
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- 和書
- 漢語課本 〈2015〉