内容説明
「左利き」を見捨てると、地球が割れる!!あなたは右利き?それとも左利き?右利きなら、この本で、「右利き社会」の中の少数派たる左利きのことを「実感」的に知ってください。左利きなら、黙って読んでみてください。「左利き」にもっと愛を。
目次
序―利き手はあなたの存在そのもの
1 右利き社会の左利き(未来の人間;多勢に無勢;やじろべえの心境 ほか)
2 右向け左、左向け右(神の御手が意味するところ;箸づかいを見ればその親がわかる;二一世紀のジャンヌ・ダルクよ ほか)
3 未来の平衡感覚(左利きというジレンマ;タテマエとホンネ;手は口ほどにものをいう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
13
著者は"日本左利き協会"を起こしたお方。明治や大正時代の文書、新聞記事からの引用が多く、生きづらさの歴史がよくわかる。昨今でも『人間工学に基づいた◯◯!』と銘打たれたモノで左利きが無視されていることがある(マウスとか)。人口の11%では開発しても元が取れないということだろうか。左利きは不便なことも多いが人と違った物の考え方、常識を疑う癖がつき、それは今とみに求められている能力。"人と同じ"をよしとしない時代において貴重な人材だ。誰もが天性を受け入れ、生かせるゆとりを持てる社会にしていきたいもの。2021/05/22