目次
第1章 言語教育実践のための枠組み(コミュニカティブ・アプローチに基づく教育実践;プロフィシェンシーを重視した教育実践 ほか)
第2章 コミュニケーション能力(コミュニケーションには何が必要か;学習者の発話から見えてくること ほか)
第3章 学習者の語用論的能力(日本語教師の疑問;語用論的失敗の原因 ほか)
第4章 語用論的指導(語用論的指導のポイント;意図の伝達と相手への配慮のバランスを意識させる ほか)
著者等紹介
清水崇文[シミズタカフミ]
上智大学言語教育研究センター、同大学院言語科学研究科教授。イリノイ大学大学院東洋言語文化専攻修士課程、ハーバード大学教育学大学院修士課程、ロンドン大学大学院応用言語学専攻博士課程修了。応用言語学博士(Ph.D.)。イリノイ大学、ノースカロライナ州立大学、スタンフォード大学などで日本語教育に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホシ
21
清水先生の講演を聞いたことがあります。講演の内容を丁寧にまとめた良書です。「構造的知識と語用論的知識はコミュニケーション能力の両輪」が先生のモットー。正にその通りで、うちら業界人は後者を教えるのに四苦八苦しますが、本書はモデルとなる指導法を示します。全面同意ですが、もう少し学習者側の視点があると良いかも。「学習者に気づかせる→指導者がフィードバック」の流れにおいて前半は学習者の言語適性(類推能力など)や学習意欲、学習者のニーズが大きく関わるはず。この点に関する先生の見解があるともっと良かったかな。2019/02/28