内容説明
舞台は十字軍の遠征が行われていたころの中東。当時の中東は十字軍の侵入によってムスリムの団結が図られたものの、けっしてひとつにまとまっていたわけではない。王朝がいくつも乱立し、勢力を競いあう状態であった。十字軍遠征当時のイスラム勢力は、とりわけ十字軍と関連したものとして解説されることが多いが、本書はムスリム世界を中心として、イスラム王朝の内情、そして彼らの軍隊を解説している。セルジューク朝、ファーティマ朝、英雄サラディン率いるアイユーブ朝、マムルーク朝など、各王朝の軍隊の組織体系から、軍装までが明らかになる。
目次
年表
セルジューク朝とファーティマ朝
サラディンとアイユーブ朝
災厄と勝利
武器と防具
著者等紹介
ニコル,デヴィッド[Nicolle,David]
1944年にイラストレーターであるパット・ニコルの息子として誕生した。一時はBBCアラビア・サービスで働いていたが「学校に戻り」、東洋研究学部でMAを、エジンバラ大学でPhD(哲学博士号)を取得した。その後は、ヨルダンのヤルムーク大学で世界美術史、イスラム美術史、建築史の教鞭をとっている。彼は中世とイスラムの戦争に関する著作をいくつも書いており、メンアットアームズ・シリーズで多作の寄稿家として長年にわたり活躍している。現在の職場と住居はレスターシャーにある
マックブライド,アンガス[McBride,Angus]
世界でもっとも尊敬されている歴史イラストレーターのひとりで、過去25年間にオスプレイ社の70タイトル以上に貢献してきた。1931年にハイランドの両親のもとに生まれたが幼少時に孤児となった彼は、1940~45年にかけてカンタベリー寺院聖歌大学で音楽教育を受けた。1947年以降は広告代理店で働いており、我流の画家である。1949年から51年にかけてフュージリア連隊に所属して国家に奉仕したあと、アンガスは1953年に南アフリカに移民している。1961年にイギリスに戻った彼は、その後はフリーランスとして活躍するようになった。妻と2人の子供をともなって1976年に南アフリカに帰ったアンガスは、現在ケープ・タウンに住み仕事をしている
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- 和書
- 光と影 森山大道写真集成