内容説明
戦時中、16歳で自らの意思により父を頼って一人満洲へ渡り、戦後8年間抑留された女性の壮絶な体験記。
目次
第1章 父を追って満洲へ(私の幼年時代;女学校時代;母のこと ほか)
第2章 逃避行のはじまり(ソ連軍侵攻;東寧脱出;山中の逃避行 ほか)
第3章 家族とともに(結婚の決意;種痘に行く;航空隊 ほか)
著者等紹介
中井和子[ナカイカズコ]
旧湊川高等女学校卒業。満洲牡丹江市東寧県の父の許へ行くために渡満する。ソ連軍の侵攻に遭い、逃避行を続けたが拘束される。ソ連軍から解放後、中井利治と結婚。夫が八路軍に留用された為、帰国できず、各地を転々とし、その間に三人の子を儲ける。八年間の抑留生活を経て、内蒙古包頭より帰国。神戸市の引揚者住宅に入居。玉津薬局を夫と共に開業。日本政府による沖縄援助の一環として、沖縄の久米島、仲里村に夫と共に派遣され、琉球政府立比嘉診療所を開設(現沖縄県久米島)。神戸市須磨区で夫と共に月見山診療所開設、経営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。