グローバルヘッド

グローバルヘッド

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883094455
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

サイバーパンクを超える。全地球的視野がSFを解き放つ!!!異常な設定、思いも寄らぬ展開…誰よりもアイデア豊かなスターリングの傑作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

27
97年(平成9年)の税抜2300円の単行本初版。著者が80年代に書いたポスト・ヒューマニズム物(日本版「蝉の女王」など)の突き抜けた描写が一周回って人間臭くなって戻ってきた印象の一冊。底本は勢いのある著者の第二短編集で、85~91年までの13編を収録。うち、「宇宙への飛翔」と「モラル弾」は共著で、特にラッカーとの共著の前者は月到達の米ソ間の競争の裏話として1908年のツングースカの爆発と60年のネデーリン惨事の謎を絡めて面白い構成とした。ソ連が高推力ブースターを開発できなかった事の秘話になる。★★★★☆☆2022/11/07

maja

9
イスラム諸国とソ連にからめたスターリングの短編集。個性的でとても新鮮に感じる。裏家業の孤独な男とロシア移民未亡人の道行き「ジムとアイリーン」よれた生活感も感じるのに、このシュールさとラストの鮮やかに広がる開放感がいいなぁ。「ボヘミアの岸辺」「モラル弾」などが印象に残る。どれも面白く楽しんだ。 2018/05/20

EnJoeToh

6
何故売れていないのだろう。2011/01/16

roughfractus02

5
日本版オリジナル短編集の本書(1992年刊)は、即興的でランダムに見える物語にも、作者は物語構造や対立構図、キャラクターの配置、実際世界への批評を周到に編み込んでいる点を想像させる編集になっているようだ。書評(「わが神経チェルノブイリ」)、寓話的一人語り(「ダモクレスの剣」)、隠喩の羅列(「ボヘミアの岸部」)、反実的な回想(「ドリ・バンズ」)の多様な文体実験が続く中、当時の中東への言及(「湾岸の戦争」)、世界経済を闇経済から見る眼差し(「ハリウッド・クレムリン」)等で実際世界を批評する作者が不意に現れる。2018/10/01

Yoshiyuki Kobuna

4
時代設定等いささか中途半端に古びてきてはいるものの、テーマに関しては古ぼけるどころか、書かれてから世紀をまたいで、現代でこそ鮮明になっているようだ。イスラムものも今でこそ面白い。2015/07/30

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