内容説明
社会の底辺をさまよう者たちのドラマが、日々の営みとして繰り広げられていたこの城砦内には、驚異的な経済発展を成し遂げた香港とは全く異なった時間が流れていたのだ。消えた街の記録。香港に存在した高層高密スラム「九龍城砦」。カメラが追った最期の姿100余点を収める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さくりや
20
『九龍ジェネリックロマンス』が好きなので……と思ったら押井版攻殻機動隊っぽさもちょーっとだけある。心霊系YouTubeが好きな理由もそうなのだが、人の生活感だけが残っている状態が凄く好き。あと『九龍〜』の街並みは随分と綺麗に描いてくれていたんだなあ……まあファンタジーですから。こっちのビルとあっちのビルの壁が共用とか、隣接するビルを繋げるための階段とか、常識では考えられない建築が見られて良かった。解体前の人が生活していた頃の写真も見てみたいなあ2025/01/05
ニョッキ
8
廃墟好きにはヨダレものの本書。 今は亡き、写真の中でだけ最盛期の賑やかさを残したかつてのスラム街「九龍城砦」 貧しく市民権を持たない者や移民の人々が、当時あらゆる政府の干渉を拒み、独自の文化を成して創り上げた要塞。 建築法を無視した入り組んだ構造。ビルの1階と隣のビルの4階が無理矢理繋げられたようなつぎはぎの雑居ビルの集合体。当然昼間でも日が差さず麻薬売春賭博の巣窟だったという。 でも確かに人の暮らしがあった。 本書は取り壊し決定後の人けのない写真ばかりだけど、どこかしらに生活していた匂いが残る。2021/09/20
しげ
1
カラーで見たかった、いや、実際に見たかった、いやいや「九龍城が生きている」状態のときに訪れてみたかった、など、欲望が膨らむばかり。崩されていく九龍城の前に祭壇を作り、祈りを捧げている女性の姿がとても印象に残りました。2018/05/14
スリカータ
0
モノクロで薄気味悪さ倍増。ここに本当に人が住んでいたんだな・・。剥き出しの配管に吃驚。崩れなかったのが不思議。2013/02/24
ロキ
0
崩されていく九龍城をモノクロで収録した写真集2011/07/01




