千年ブナの記憶

千年ブナの記憶

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  • サイズ A4判/ページ数 144p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784883042807
  • NDC分類 653.7
  • Cコード C0095

目次

第1章 ブナのさと
第2章 千年ブナ
第3章 森のいのち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

121
ブナの森の写真集であり物語である。物語を読みながらページをめくると、想像を膨らます数々の写真。「ぶなっこ、きのこ翁、宇宙、命のカプセル」の繊細な描写と切なさ。ばあさんは孫たちに言った…じいさんはブナの木になったのさ…。「憤怒の木、踊る木」木には一本一本個性があり表情があるものだ。…写真と物語、双方を引き立てる素敵な本。五感を刺激された不思議な感覚。幹に触れ、大樹を見上げ、森を香り、風にたなびく。人の命は木に比べてあまりに短い。一生の儚さ。ブナの森は、時が止まっているように見えるほど、ゆっくりと流れている。2021/01/03

やま

94
千年ブナの記憶 1995.12発行。字の大きさは…中。秋田県と岩手県の山々に生息するブナの写真集と物語です。この本は、奥羽山脈の自然を撮った写真とブナの木に係わる物語を載せたものです。ページを開けるごとに山々の美しい風景が見られます。ページを捲るのが楽しくてなりません。大きなブナの林が、日本で一番大きなブナの大木が、岩手山と秋田駒ヶ岳が雲海のなかに顔お出し、かなたに朝日が昇ってくる、荘厳な景色が眺められます。満開のカスミザクラやベニヤマザクラが咲く山が、そして奥羽の神秘的な写真が目に飛び込んできます。2021/03/01

booklight

30
【読友本】文:塩野米松、写真:千葉克介、森の案内人:佐藤隆が、角舘、和賀山塊のブナの木をテーマにした本をつくろう、といってできた作品。とっておきの森の姿、美しい写真、森の物語が語られていく。ブナの写真がとてもいい。文章も、ブナの子を授かった遠野物語のような話や、節くれだった日本一のブナの話、構造色が美しいマイマイカブリが主人公の話まで色々。いつか、ブナに囲まれた森を存分に歩いてみたい。個人的には塩野氏には聞き書きで通してもらったほうが良い気もした。2022/03/20

つちのこ

4
著者の秋田県角館の出身。私の父と同郷である。 この本は、角館の白岩岳中腹にある“日本一大きなブナ”をモチーフにした写真とエッセイ。写真も角館出身の千葉克介という人が撮っている。とにかく四季折々のブナの森の写真が素晴らしい。それと、民話をもとにしたエッセイが絶妙である。こうした本を見ていると、すぐにでも行ってみたくなってしまうから困ったもんだ。(2000.3記)2000/03/04

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