内容説明
多言語状況はたんに記述されるためにあるわけではない。本書では、日本社会の過去・現在の現象や制度に埋め込まれている意識やイデオロギーの内実を注視し、いかなる多言語社会を目指すのかを考察する。
目次
第1部 総論(多言語状況をとらえなおす―特に多言語環境概念検証の枠組みから;国家のマルチリンガリズムを記述するための概念的フレームワークについて;「多言語社会」の語り方;多文化共生と「多」言語共生時代―メトロリンガリズムの視点からの社会統合の内実)
第2部 各論(日本における英語との「関わり」―余暇活動・自己成長・忍耐力の指標;多言語化する日本人に関する一考察―在日パキスタン人コミュニティの日本人家族成員のデータ分析をもとに;サハリン帰国者の若い世代の顕在化する多言語使用とエスニック・アイデンティティの多重性;ブラジル人集住地における住民の多国籍化・多言語化―群馬県大泉町の事例を中心に;法廷通訳と異文化コミュニケーション―正確な通訳と異文化を訳すこと)
著者等紹介
福永由佳[フクナガユカ]
国立国語研究所日本語教育研究領域・研究員。研究テーマ、日本語教育学、言語政策研究、社会言語学、特に多言語使用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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