内容説明
差別、ヘイトスピーチ、ハラスメントなど、ヒト=宿主に寄生することで自他に対し暴力性を発症する社会的ウイルス。「男尊系」「アンチ思想的多様性系」「コロニアリズム系」など種々多様なウイルスの理念系を網羅し、その感染対策ワクチンとして、社会学や人類学・障害学、ジェンダー論やクィアスタディーズなどを駆使したファイアウォールを提起する。
目次
1章 なにをきらうか、なんできらうかで、個人・集団の本質がみえる(「きらいなもの」:ヒトにおける個人差と集団差;最近の「韓国ぎらい」をかんがえる)
2章 仮説「攻撃性を誘発するウイルス的存在がどこかに実在する」(小仮説1「社会的ウイルスは、なにかを標的としてヒトに攻撃させる」;小仮説2「社会的ウイルスは、その本質を階層化をふくめて類型化できる」 ほか)
3章 社会的ウイルスの「暗躍」:帰納的に「知的病原体」を推計する(検証1「性的被害者が、あたかも悪者であるかのようなバッシング現象」;検証2「少数者が、あたかも悪者であるかのようなバッシング現象」 ほか)
4章 社会的ウイルスの発症防止のために:あらたな臨床的社会科学の創造(セクハラ・ヘイトスピーチなど攻撃的言動;攻撃的言動の感染・発症メカニズムと、その抑止)
著者等紹介
ましこひでのり[マシコヒデノリ]
1960年茨城県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了(博士:教育学)。日本学術振興会特別研究員などをへて、現在、中京大学教養教育研究院教授(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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