石母田正と戦後マルクス主義史学―アジア的生産様式論争を中心に

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784883034772
  • NDC分類 201
  • Cコード C0021

内容説明

マルクスによって記述された「アジア的生産様式」をめぐる論争は、古代から近現代にいたる日本「特有」の性質の究明を目的としておこなわれてきた。この論争を緒として、歴史家石母田正と京大日本史学のかかわりを中心に戦後歴史学の軌跡をたどり、時代区分なき政治史、形骸化した実証史学といった現在の歴史学への反省のうえに、マルクス主義歴史学の可能性を問いなおす。

目次

第1部 石母田正と戦後マルクス主義史学―アジア的生産様式論争を中心に(生い立ちから静岡大学史学専攻設立まで;京都大学大学院時代;『資本制生産に先行する諸形態』と京大国史学;『諸形態』と石母田正の『日本の古代国家』;石母田史学とは何か)
第2部 内在化する「アジア」という眼差し―アジア的生産様式論争と石母田正(方法論的アプローチ―他者の眼差しと主体化過程;知識人と大衆という問題設定―福本イズムから転向問題へ;停滞論から特殊性論へ―『日本歴史教程』から『中世的世界の形成』へ;石母田正と第三次歴史教程グループ―三木清の遺産;石母田正のアジア的古代論―世界史の基本法則と歴史の余白;挫折の経験―安良城盛昭と石母田正;東アジア論への展開―石田田正『日本の古代国家』)

著者等紹介

原秀三郎[ハラヒデサブロウ]
1934年(昭和9)静岡県下田市横川に生まれる。1958年(昭和33)静岡大学文理学部史学専攻卒業。1965年(昭和40)京都大学大学院文学研究科博士課程国史学専攻修了。奈良国立文化財研究所員、静岡大学人文学部教授、千葉大学文学部教授を歴任。現在、静岡大学名誉教授、京都大学文学博士

磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年(昭和36)茨城県水戸市生まれ。東京大学文学博士。国際日本文化研究センター教授。宗教・歴史研究

磯前礼子[イソマエレイコ]
1962年(昭和37)愛知県春日井市生まれ。日本近代思想史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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