大阪大学台湾研究プロジェクト叢書
台湾のなかの日本記憶―戦後の「再会」による新たなイメージの構築

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  • サイズ A5判/ページ数 306p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883034000
  • NDC分類 319.224
  • Cコード C1020

内容説明

終戦以前の台湾における「日本」は、いかにして台湾人の記憶となったのだろうか。記憶は、戦後日本との「再会」によって構築され興味深い展開となったが、その全貌は明かされていない。本書では文学、歌謡、映画、看護婦、家屋、学校に現れたさまざまな「日本」から、そのあり方、変容を探る。

目次

第1章 戦後台湾における日本語と日本イメージ
第2章 植民地体制下の台湾の民謡―民謡に見る「場所」と「空間」
第3章 歌謡、歌謡曲集、雑誌の流通―中野忠晴と「日本歌謡学院」の戦後初期台日に対する文化を越えた影響
第4章 台湾における石原裕次郎の影響
第5章 現代台湾映画における「日本時代」の語り―『セデック・バレ』・『大稲〓(てい)』・『KANO』を中心に
第6章 台湾女性エリートの意識の形成とその変・不変―台湾人看護師を例に
第7章 植民地時代の遺構をめぐる価値の生成と「日本」の位相―台湾における日本式木造家屋群の保存活動を事例として
第8章 湾生日本人同窓会とその台湾母校―日本人引揚者の故郷の念と台湾人の郷土意識が織りなす学校記憶

著者等紹介

所澤潤[ショザワジュン]
東京未来大学教授、群馬大学名誉教授。専門は教育学、近現代台湾教育研究

林初梅[リンショバイ]
大阪大学言語文化研究科准教授。専門は言語社会学、近現代台湾研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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