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内容説明
美術全集を再考して見えてくる美術(史)のはらむ問題圏。19世紀初頭から20世紀末までに出版された日本とフランスの「美術全集」年代史を縦糸に、美術(史)受容、近代美術史観生成、美術啓蒙のエクリチュール、加えて全集企画者、美術出版社、図版印刷史など多様な問題群を横糸として織り上げた、過去に類例のない研究書。
目次
第1部 フランス編(フランスにおける美術全集書誌学―曖昧さと不透明さ;胎動―十九世紀前半から第二帝政期まで;美術全集の誕生と発展―十九世紀後半から第一次大戦(一九一四年)まで
二つの美術史書―アンドレ・ミシェルとエリー・フォール
美術全集の浸透―両大戦間(一九一八~一九四四年)
第二次大戦後―一九七〇年代まで
ハイ・カルチャーとしての美術(史)の啓蒙―スキラの戦後
一九八〇年以降)
第2部 日本編(「美術全集の国」の始まり;美術全集誕生―大正期;美術全集の定着―関東大震災後から昭和戦前期(第二次大戦終了まで)
「美術全集」の登場―平凡社「世界美術全集」
第二次大戦後と子どもの美術(史)
平凡社第二次「世界美術全集」―日本の「美術史学」事始め?
平凡社「世界美術全集」以降の「世界」という名の美術全集
一九八〇年以降の動き―「世界」の退潮と新しい形式
美術全集の黄昏と現代アート)
著者等紹介
島本浣[シマモトカン]
1947年広島県生まれ。京都大学文学研究科後期博士課程(美学美術史専攻)修了。文学博士(京都大学)。現在、京都精華大学芸術学部教授。2006~10年に学長を務める。専門は十七世紀から十九世紀のフランス美術・美術批評史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。