内容説明
21世紀の装飾パターン技法書。古今東西の装飾パターンの仕組みが数学の知見をもとに解き明かされる。さらにエッシャーやペンローズのタイリング手法を習得してオリジナル創作に役立てられます!
目次
第1章 装飾パターン17の法則(4つの基本移動と17の法則の表記;数学者が図示した17分類 ほか)
第2章 テキスタイル・リピート(2種類のリピート;手つなぎのリピート ほか)
第3章 エッシャー・タイリング(紙とハサミでつくるエッシャー・タイリング;マッチング入門 ほか)
第4章 ペンローズ・タイル(正五角形から生じたペンローズ・タイル;ペンローズ・タイルのマッチング・ルール検証 ほか)
著者等紹介
藤田伸[フジタシン]
1957年生まれ。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。有限会社リピートアート代表。多摩美術大学非常勤講師。コーポレートデザインやパッケージデザインなどを主業務とするなか、くり返し模様の仕組みに興味を覚え研究成果を著作や論文などで公表。関連の学会発表および講演、ワークショップなどをおこなう。近年、研究成果をもとに商品開発や作品制作をてがける。日本デザイン学会年間論文賞、SICFスパイラルマーケット賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
13
この本を読めば、エッシャーっぽい画が描ける。そのコツがくわしく書いてあって、模様全般について学ぶのによい本だった。…メモ的に<人類最古の幾何学模様は?>南アフリカの洞窟で発見された土片に描かれた三角形の並び。約7万7千年前のもの(ラスコーの壁画が約3万5千年前)。<フェドロフって誰?>1981年に、平面の繰り返しパターンは17種類と証明したロシアの結晶学者。<モダニズムvs装飾>人類は、装飾バンザイで20世紀まで至ったが、「装飾は犯罪」(建築家アドルフ・ロース)とする風潮が生じ、モダニズムが隆盛した。2017/06/15
周利槃特
5
エッシャーやペンローズのテクニカルなタイリング技法書・カタログとしても使え、パターンタイリングを知りたい人に良いでしょう。WallpaterGroupの詳細な解説・PGGは難しいのでP2をGlide(すべり鏡映)すると良いなどノウハウも書いてあり、図版はラシネなどの本から選ばれています。ウィリアム・モリスにも言及されています。2018/05/29
にことも
0
装飾の基本17パターン、PCで作る模様、折り紙で作るエッシャー・タイリングなど面白かった。上手くできるかは別として、PCでのやり方は試してみたい。マッチング以降は理解できず。難しかった。 2021/06/21