内容説明
東欧系ユダヤ人の言語「イディッシュ語」。ユダヤ人の歴史と文化が凝縮された「日常の言語」であったイディッシュ語は、現在では「死にゆく言語」と見なされている。ユダヤ人にとってイディッシュ語とは?イスラエルでの参与観察による貴重な情報をもとに人と言語の関係を考察する。
目次
1 イスラエルにおける「死にゆく言語」の現状(イスラエルの主な言語とイディッシュ語;「死にゆく言語」のための学校教育;日常生活からかけ離れたイディッシュ語 ほか)
2 縮小再生産を続けるイディッシュ語個人出版(個人出版の特徴と調査;時代の変遷と個人出版;個人出版の展開 ほか)
3 「魂」のための言語学習(イディッシュ語学習活動について;イディッシュ語を学ぶ理由;「魂」に象徴される言語学習 ほか)
著者等紹介
鴨志田聡子[カモシダサトコ]
1979年、静岡県生まれ。2002年、早稲田大学第一文学部卒業。2005年、中京大学大学院社会学研究科修士課程修了。2011年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)取得。東京大学在籍中の2006年~2008年、エルサレム・ヘブライ大学(イスラエル)客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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