ヴィデオ・アートの歴史―その形式と機能の変遷

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  • サイズ A5判/ページ数 401p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784883033515
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0070

内容説明

ナムジュン・パイクによるTVインスタレーションの発表が1963年。その後の急速なテクノロジーの進展と結びつき、ヴィデオ・アートは現代美術の重要な表現形式となった。黎明期におけるテレビとの関係性、実験音楽、彫刻、身体表現といった他のジャンルとのかかわりを手掛かりに先駆的なアーティストたちの作品を解析することによって、その発展と議論の過程を検証していく。

目次

第1部 ヴィデオ・アートの起源―歴史的・文化的背景(始まり―ヴィデオ・アートの起源;国境を越えて―アーティスト・ヴィデオの黎明期における世界の動向と影響;テクノロジー、アクセス、コンテクスト―社会的政治的アクティヴィストと彼らがヴィデオ・アートの発展に果たした役割 ほか)
第2部 代表的なヴィデオ・アート作品について―技術的・批評的背景(スタジオの内外―安価な非放送用ヴィデオの出現;カッティング―身近になったヴィデオ編集;ミキシング―電子/デジタル・イメージの操作 ほか)
第3部 技術革新とアクセス性に応じたアーティスト・ヴィデオとヴィデオ・インスタレーションの発展(フィールド、ライン、フレーム―電子メディアとしてのヴィデオ;制作の手段―フェミニズムと「他者」:人種、性、技術、アクセス;型破りの―ヴィデオ彫刻とヴィデオ・インスタレーション ほか)

著者等紹介

メイ=アンドリュース,クリス[メイアンドリュース,クリス] [Meigh‐Andrews,Chris]
メディア・アーティスト、評論家、キュレーター。イギリスのゴールドスミス(ロンドン大学)で美術を学び、RCA(英国王立美術院)で博士号を取得。イギリス中西部プレストンにあるセントラル・ランカシャー大学で電子芸術/デジタル・アート担当の教授であった。2012年に退職し、現在、名誉教授。1970年代中頃からヴィデオ・アートの制作活動を開始し、90年代以降はインスタレーションを中心にメディア・アートの作家/キュレーターとして活躍している

伊奈新祐[イナシンスケ]
1953年愛知県生まれ。映像作家。主に実験映像(実験映画、ヴィデオ・アート)とメディア・アートを研究。九州芸術工科大学(現・九州大学)大学院博士後期課程単位取得退学。九州芸術工科大学画像設計学科助手を経て、京都精華大学大学院(芸術学部メディア造形学科・映像コース/芸術研究科博士後期課程・アート&メディア領域)教授。日本映像学会・映像表現研究会代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yu-onore

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モダニズムに対するカウンターとして理解されるような(メディウムの純粋性が低く、それを起点に登場するネットワークが重視されがち)ビデオアートにもモダニズムとその失効という流れ自体はあったの、興味深さはある。ヴィデオアートが、すでに男性的な論理で構築された絵画や彫刻よりフェミニズム的実践につながりやすかったっぽいのは、時間性と空間性の対比にもつながりそうで。公共放送をハックするような形で用いるアートに、ビデオアート的なものの大きな可能性がある気はする。日常性の変容というか。2021/05/31

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