作品とコンテクスト<br> ルドン『アモンティラードの酒樽』

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作品とコンテクスト
ルドン『アモンティラードの酒樽』

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  • サイズ B6判/ページ数 133p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883033317
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0071

内容説明

画家自らが「不確定さ」を強調し、解釈困難として放置されてきたこの素描作品は、近年発見された新史料によりポーの小説を源泉にもつことが判明した。だが、作品は絵画としての自立性を求めて物語を超越し、いずれからも決定されない。本書は、徹底した作品観察にもとづくイコノロジーの視点で画家が幾重にも織り込んだ造形的創意を読みとき、ルドンがついに獲得した高度な「抽象性」への道程を明らかにする。

目次

第1章 一枚の紙―不確定性、形態、物語
第2章 ポーとルドン―両義的な関係
第3章 視覚的な類似―テキストとイメージ
第4章 ポーに由来するイメージ
第5章 『アモンティラードの酒樽』と折り重なる犠牲者
第6章 ポーとしての自画像
第7章 カーニバル、鈴、道化師
第8章 アウトサイダーとしての芸術家
第9章 「夢のまた夢」―ルドンの「狂気」
第10章 想像力、カリカチュア、抽象

著者等紹介

ガンボーニ,ダリオ[ガンボーニ,ダリオ] [Gamboni,Dario]
ジュネーヴ大学美術史学教授。リヨン第二大学、ケース・ウェスタン・リザーヴ大学(アメリカ合衆国、クリーヴランド)、アムステルダム大学など世界各地で教授経験をもち、東京大学でも教鞭をとった。フランス大学学士院会員。メレート・オッペンハイム賞受賞。CASVA(視覚芸術先進研究センター)、ヘンリー・ムーア研究所、クラーク美術研究所にて特別研究員。展覧会の共同企画多数

山上紀子[ヤマジョウノリコ]
名古屋大学大学院博士後期課程満期退学、パリ第1大学DEA修了。現在、大阪大学非常勤講師。専門は、西洋近現代美術史

長屋光枝[ナガヤミツエ]
名古屋大学大学院博士後期課程満期修了。現在、国立新美術館企画室長。専門は、西洋近現代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めがねまる

12
表紙の虚ろな人物に惹かれた。ルドンの一枚の素描「アモンティラードの酒樽」にフォーカスした解説書は多分これだけではないかな?珍しい。ポーとの関連性から、文学との結びつきは保ちつつ文学上のモチーフからさらに抽象的になり、一つ一つの暗示的モチーフを(鈴、道化師、人物の姿勢、背景、書き込みなど)どのようにでもとれる自由度の高さがルドンの素描の魅力なのだと思った。欲を言えばもう少し挿画が多いと、ルドンの作風をより掴みやすいと思うが、メインは「アモンティラードの酒樽」なので致し方ない。2020/07/22

ラウリスタ~

8
ちょうどガンボーニの『「画家」の誕生』を読んでいる時だったので、こちらも買ってみた。ルドン研究は、ここ数年で飛躍的に進化しているようだ。本書は、『「画家」の誕生』よりも後に書かれており、前書が包括的な記述であるのに対し、こちらは一つの絵画についてさまざまな方面から深く分析する点に違いが見られる。エヌカンやユイスマンスといった文学者によって名を知られるようになったルドンだが、文学の注釈に過ぎないと思われないように、後にはポーとの関連を隠すようにもなる。文学と絵画との絶妙な関係性の問題。2013/08/13

保山ひャン

3
ルドン黒の時代の、ポーの作品に関連した作品の絵解き。ルドンは自作をポーの本の表紙絵に使われたことに失望したり、自作とポーの小説との関わりを否定したりしているが、作家以上に作品が面白い恰好の例ではないか、と思っている。無責任な部外者は、面白ければ、自分の人格をおとしめることも辞さない態度にこそ喝采を送るのだ。さて、本書では、道化についての言及もあり、面白かった。2018/03/23

nightU。U*)。o○O

2
ルドンは単に夢想的イメージの具象画家と捉えていたので、著者の綿密な観察から導かれた理知的な解釈には頭が下がる。どうやら彼は単純に文学的なセンスがあるとか、安易な諷刺画のようなものを書く画家でなくかなりフクザツ。ここでは文学と絵画はぴったり糊付けされた別物のよう。世紀末直前の絵画周辺、社会のことを扱っているのは面白かった。2015/07/24

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