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内容説明
『レ・ミゼラブル』と『ミス・サイゴン』。ミュージカルのまったく新しい地平を切り開いたこの2作品の作詞、作曲、共同作詞、演出、製作を担った人々が語る、織物のように絡み合った制作現場の生の姿。持てる力のすべてを捧げ、単なるエンターテイメントを超越した名作をつくりあげた者たちの肉声。
目次
第1章 彼らは何者なのか―その経歴
第2章 戦う者の歌が聴こえるか?―作詞・作曲
第3章 歌詞はこうして生み出された―共同作詞者
第4章 舞台へ―演出家
第5章 この家の主―プロデューサー
第6章 上演作品資料集
著者等紹介
ヴァーメット,マーガレット[ヴァーメット,マーガレット][Vermette,Margaret]
1944年生まれ。ウエスト・サセックス在住。ポーツマス大学、ロンドン・キングズ・カレッジにて学位取得。文学博士。現在はミュージカル専門誌への寄稿を続けながら、ジョージ・エリオットに関する書籍の準備中
高城綾子[タカギアヤコ]
1969年東京都生まれ。明治大学大学院文学研究科博士課程前期修了(演劇学専攻)。専門は英国劇場史。現在、編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりん
1
4:《ファン必読。ありがたいエピソード満載。》発売当初、イマイチという書評を見て敬遠していたのだが、もったいなかった!!! のっけから、BHHがコルム様のために書かれたという話が飛び出し、一見映画の方が優れて見えた「あのシーン」の曲順に込められた意味、効果的に多用されるライトモチーフやリプライズ、レミゼの究極のメッセージ、仏語詞を英語にする過程……など、レミゼ&サイゴンファンにはたまらないネタが続出。ミッシェルが、「あの曲」をぱっとつくって「あの曲」は苦労したのかと知るだけでも、また面白く観れそうです。2015/02/26
Makoto
0
貫けるかどうか。悪いものはいない。貫きあって歯車が合うのを待つか、計算して歯車を合わせるか・・・2016/11/07
Daisuke Sasaki
0
半月かかってやっと読了。「自分は何者か」というコンセプトを中心に作詞作曲そして演出や美術などメインとなるクリエイターたちの生の声が聞けるのは他にはないのでとても興味深かった。特にミュージカルの作詞や作曲に関する書籍は少ないので総合芸術が作り上げられていく過程が見えた。自分の社会的立場や境遇に翻弄されながらたくましく生きる人々を描いたこの二人の制作姿勢が見れる貴重な本2016/04/15