内容説明
二十世紀初頭日本におけるモダニズム受容の先進地域であった阪神間(関西)モダニズムの諸相を「交通文化圏」「日本型田園都市」「都市と余暇文化」の形成、さらに実業家たちのフィランソロピー(社会的貢献)に関連させて考察する。
目次
第1部 阪神間モダニズムの社会的基調(阪神間(関西)モダニズムと私の立場
「阪神間モダニズム」の社会的基調
二〇世紀初頭、大阪市における倶楽部の成立―木曜会・サースデー倶楽部に着目して
文化環境としての郊外の成立―阪神電鉄PR誌『郊外生活』に関連して
公衆衛生と「花苑都市」の形成―近代大阪における結核予防に関連して
「阪神モダニズム」における大衆文化の位相―宝塚少女歌劇と手塚治虫の漫画に関連して
東の宝塚花巻温泉・遊園地)
第2部 笑楽の系譜―都市と余暇文化(余暇の大衆化とマス・レジャー装置の出現―二〇世紀前後のアメリカと日本;第五回内国勧業博覧会とレジャー革命―マス・レジャーの形成と大衆娯楽の諸相;機械文明の受容と“交通文化圏”の成立―小林一三と宝塚少女歌劇;一九二〇年代の大阪市と大衆余暇の形成;中等学校野球の誕生;現代日本人と余暇;田園都市思想の一源流、ラスキン‐モリス―竹村民郎著作集第三巻あとがきにかえて)
著者等紹介
竹村民郎[タケムラタミオ]
1929年、大阪生まれ。元大阪産業大学経済学部教授。国際日本文化研究センター共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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