内容説明
二十世紀初頭日本はどのような時代を迎えようとしていたのか。大量消費社会の萌芽的形成、大衆文化の登場、デモクラシーと軍国主義の交錯する1920年代とその境界諸領域の問題を「モダニズムと世界意識」を切り口に照射するあたらしい社会史。
目次
一九世紀末葉日本における海洋帝国構想の諸類型―創刊期『太陽』に関連して
一九世紀末葉ハワイにおける日本人移民社会の日本回帰―多民族社会における日本人移民のアイデンティティ形成に関連して
世界一周の夢を実現したパイオニア群像―東京・大阪両朝日新聞社主催「世界一周会」によせて
大阪・神戸開港と余暇社会の形成―第五回内国勧業博覧会の開催
近代日本における知識人のアジア認識―瀧川辨三、儀作のアジア観を中心として
二〇世紀初頭わが国の都市における国際認識の成立過程―日中経済同盟問題に関連して
孫文の日中経済同盟論とその周辺―瀧川辨三、儀作の実業思想に関連して
一九二五年中国東北部で開催された大連勧業博覧会の歴史的考察―視聴化された満蒙
科学と芸術の間―池田菊苗と夏目漱石の場合
一九二〇年代日本における大量消費社会の萌芽的形成とイノベーション〔ほか〕
著者等紹介
竹村民郎[タケムラタミオ]
1929年、大阪生まれ。元大阪産業大学経済学部教授。国際日本文化研究センター共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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