内容説明
相互に深く関係しながらも風土に根ざした独自性を保持する北欧4国の演劇・バレエ・ダンス。ヨーロッパの周縁であり、かつ今や先進的実験国家でもある彼らの本質を映し出す舞台芸術の歴史と現在。新演出により世界各国で上演されつづけるイプセンやストリンドベリ、ブルノンヴィルの伝統を受け継ぐバレエ、北欧特有の美意識と身体性を反映するダンス―社会モデルとしても注目される北欧の舞台芸術の知られざる本質をアーティストたちへの取材もまじえながら探る。
目次
第1部 総論(現代北欧演劇の背景―序論;北欧の舞踊史概観―伝統を未来へ)
第2部 北欧4国の演劇・バレエ・ダンス(デンマーク;ノルウェー;スウェーデン;フィンランド)
第3部 資料(北欧の主要劇場;舞台芸術関連フェスティヴァル25;年表)
著者等紹介
毛利三彌[モウリミツヤ]
演劇学者、成城大学名誉教授。東京大学文学部美学美術史学科卒業。カリフォルニア大学(ロサンゼルス)演劇科大学院MA修了。1996‐99年および2002‐05年国際演劇学会理事、1996‐2005年日本演劇学会会長。ノルウェー学士院会員
立木〓子[タチキアキコ]
舞踊評論家・ジャーナリスト。慶応義塾大学、ウエスタン・ミシガン大学卒業。ドイツの国際的舞踊専門誌“tanz(元ballet tanz)”誌の在日コレスポンデント。国際演劇評論家協会日本・事務局長。読売新聞で舞踊評を担当。雑誌、新聞等で評論活動。アジア・ヨーロッパ・ダンス・フォーラムなど内外のプログラムでの講師、北欧国際振付賞、埼玉国際創作舞踊コンクール審査員、新村英一記念ニムラ賞、江口隆哉賞選考委員等歴任。舞踊学会、日本ダンスフォーラム会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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