内容説明
言語権は、多言語社会における共通の課題であるが、日本社会もまた例外ではない。本書は、従来の言語権論の精緻な分析を通して、裁判・移住者・子ども・ろう者などの視点から、研究者と法曹実務家が新たな言語権論を展開する。
目次
第1部 言語権の理論的諸問題(言語権はいかなる財か;言語権;言語権と集団的権利論;まとめにかえて)
第2部 日本社会における言語権の実践(言語に関する権利と法制;言語権に関する国際法;刑事裁判実務と言語権の実践;民事裁判実務と言語権の実践;移住者と言語権の実践―特に子どもの言語的人権について;二本手話ろ言語権の実践;将来の展望―まとめに代えて)
著者等紹介
渋谷謙次郎[シブヤケンジロウ]
1999年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。神戸大学大学院法学研究科准教授
小嶋勇[コジマイサム]
1989年中央大学法学部法律学科卒業。現在、弁護士、中央大学法学部法律学科講師、中央大学法科大学院講師、日本大学大学院法務研究科講師、医療と法律研究協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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