内容説明
現存するものとしては最古と言われる日刊新聞、『新着雑報』(ドイツ・ライプツッヒ)がよみがえる。時まさに、30年戦争直後、17世紀中葉の、イングランド・ピューリタン革命、フランス・フロンドの乱、ヴェネツィアとオスマン=トルコのクレタ戦争など、欧州全土を巻き込む激動の時代―こうした事態の推移が日々いかに伝えられ、読まれていたのか。新聞学・ジャーナリズム発達史の貴重な史料として世界の研究者の注目を集めてきた同紙を、写真原版・ラテン文字表記・現代ドイツ語訳・和訳で復元する。
目次
第1部 『新着雑報』解読(新着雑報第6号;新着雑報第7号;新着雑報第11号;新着雑報第12号;新着雑報第16号;新着雑報第21号;新着雑報第30号;新着雑報第45号 ほか)
第2部 原典史料写真版
著者等紹介
大友展也[オオトモノブヤ]
1961年3月7日生まれ。修士号取得の後、1985年渡独。1990年にドイツ・テュービンゲン大学にて博士号取得。ドイツ・コンスタンツ大学研究プロジェクト助手を経て、現在、岩手大学人文社会科学部助教授
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