内容説明
歴史は様々な枠組みで語られ、人々の歴史の理解もこの枠組みに従う。実証主義やイデオロギー問題にからむ記述の妥当性以前の、歴史の叙述と理解の枠組みを教科書と教授法の国際比較から分析する。
目次
第1部 叙述のスタイルと理解のスタイル―スタイルの型とその背景(ヨーロッパの国際歴史教科書研究と語り;歴史の教授法と説明のスタイル―日米小学校の授業比較から ほか)
第2部 叙述からみた現代の歴史教科書と授業―事例研究(日本の小学校における歴史教科書の特徴の検討―教科としての歴史の学び;現代中国の歴史授業と子どもの歴史認識形成 ほか)
第3部 叙述の変遷―日本の歴史教育の歴史(日本の歴史教授法の変遷;日本の中学校用歴史教科書で描かれる国家像と経験主義的歴史叙述 ほか)
第4部 グローバル時代の歴史教科書―社会力が及ぼす影響と叙述のゆくえ(グローバリゼーションと世界史教科書―中国・台湾・香港比較;日米歴史教科書とグローバル時代の歴史叙述 ほか)
第5部 歴史と歴史教育歴史学からの論考(歴史叙述の意図と客観性)
著者等紹介
渡辺雅子[ワタナベマサコ]
1960年、長野県生まれ。国際日本文化研究センター助教授。米国コロンビア大学大学院社会学部博士課程修了、Ph.D.(社会学博士)。専門は、比較教育、比較文化、認知社会学。日・米・仏の初等教育で教える論理様式の違いと子どもの社会化、およびエリート教育比較に取り組む
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感想・レビュー
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