叙述のスタイルと歴史教育―教授法と教科書の国際比較

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  • サイズ A5判/ページ数 278p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883031276
  • NDC分類 375.32
  • Cコード C1020

内容説明

歴史は様々な枠組みで語られ、人々の歴史の理解もこの枠組みに従う。実証主義やイデオロギー問題にからむ記述の妥当性以前の、歴史の叙述と理解の枠組みを教科書と教授法の国際比較から分析する。

目次

第1部 叙述のスタイルと理解のスタイル―スタイルの型とその背景(ヨーロッパの国際歴史教科書研究と語り;歴史の教授法と説明のスタイル―日米小学校の授業比較から ほか)
第2部 叙述からみた現代の歴史教科書と授業―事例研究(日本の小学校における歴史教科書の特徴の検討―教科としての歴史の学び;現代中国の歴史授業と子どもの歴史認識形成 ほか)
第3部 叙述の変遷―日本の歴史教育の歴史(日本の歴史教授法の変遷;日本の中学校用歴史教科書で描かれる国家像と経験主義的歴史叙述 ほか)
第4部 グローバル時代の歴史教科書―社会力が及ぼす影響と叙述のゆくえ(グローバリゼーションと世界史教科書―中国・台湾・香港比較;日米歴史教科書とグローバル時代の歴史叙述 ほか)
第5部 歴史と歴史教育歴史学からの論考(歴史叙述の意図と客観性)

著者等紹介

渡辺雅子[ワタナベマサコ]
1960年、長野県生まれ。国際日本文化研究センター助教授。米国コロンビア大学大学院社会学部博士課程修了、Ph.D.(社会学博士)。専門は、比較教育、比較文化、認知社会学。日・米・仏の初等教育で教える論理様式の違いと子どもの社会化、およびエリート教育比較に取り組む
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感想・レビュー

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pinkie

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歴史を「どう語るか」に言外のメッセージがどうしても込められてしまう以上、歴史を教える者はそれに敏感でなければならないと強く認識。時代の要請によって教科書の書き方や教授法は変わってきたけれど、「国家の安定性ゆえの編年体による歴史記述」と「気持ちに依拠した歴史認識」は変わらず日本の歴史教育に残っているなと思った。次期指導要領での「歴史総合」など、探究型の授業が求められている今日、そうした特徴はこれからの歴史教育を考える手掛かりにもなるし、ボトルネックにもなるでしょう。2017/01/23

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